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個性は自信を持って見せましょう!~面接編(前編)

【男性「個性」促進条例】

1. 男性はいつどこでも、どんな状況であろうと要求に応じて己の「個性」を速やかに晒さなければならない。勃起や射精等も要望に応じて披露しなければならない。

2. 包茎の男性は見栄剥きや包茎手術による個性の偽りを禁ずる(真正包茎の場合のみ手術を認める)。

3. 男性は常に個性を清潔に保つこと。陰毛は常に一ミリ以下に除毛しておかなければならない。


上記の条例は法で定められており、違法が確認された場合は罰則が課せられます。罰則の例として、全裸登校や全裸就労、知人や同僚への個性拡大写真の配布などが挙げられます。国民の男性は本条例を真摯に受け止め、これに準ずる行動を徹底するべし。

【個性(=おちんちん)は自信を持って見せましょう!~面接編】


「皆さん、準備が整いましたので、どうぞお入りください」


若い女性職員は戸を開き、廊下で待っていたスーツ姿の男たち五人に淡々と呼びかけた。大学卒業を数か月後に控える就活生たちは緊張気味に面接室に踏み込んだ。


「失礼します!」


最初の男は部屋の入り口で丁寧に頭を下げた。


「おぉ、待たせてしまったね。そこに掛けてくれたまえ」


他の男たちも同じように挨拶をしてから入室した。部屋には机を挟んで会社の上役らしき男女六人が並んでおり、就活生たちは向かい合うように設置されたパイプ椅子に腰かけた。


「弊社の最終面接へようこそ、私は社長の山田です。まぁそんな硬くならんで、リラックスしてやっていきましょう。じゃあ、改めて一人ずつ簡単な自己紹介をお願いします。端っこの君から」


そうして一見ありきたりな面接が始まった。何度も繰り返してきた自己紹介が一人ずつ披露され、次に典型的な質疑応答が行われた。最終面接まで残っている面子だけあって、どの候補者も経歴やポテンシャルは申し分ないが、決め手になる材料がイマイチ足りない。従来なら幹部たちは内定者選びに悩まされるところだったが、「男性『個性』促進条例」が制定された今、その苦労はもはや過去の産物だ。


「皆さんのことはよく分かりました。それぞれ有能なのは明らかだが、残念ながら全員を雇うことはできない。そこで、君たちの『個性』を見てから最終的な判断を下そうと思う」


一瞬男たちに鋭い緊張が走る。社長は張り詰めた空気に構わず、淡々と説明を続けた。

「政府が『個性法』を制定してからまだ日は浅いが、男の優劣をつけるには個性を比較するのが一番手っ取り早くてね。ちなみにこれは他社の面接でもやってることだから、なにもおかしいことじゃないよ」

と言われても、男たちの緊張が和らぐわけもなかった。指先から血の気が引いていく男たちに、社長は当たり前のように続けた――


「まぁ、そういうわけだから、全員ズボンを脱いで個性を見せてくれたまえ」

男たちは気まずそうに、誰かが先陣を切るのを待っている。「個性法」のことは全員知っているが、未だに誰も個性を晒す場面に直面していなかった。まさか初めての露出請求を受けるのが仕事の面接になろうとは……。しかも幹部には若い女性も混じっている。就活生たち五人に今まで感じたことのない絶望感が染み渡っていく。


「どうしたんだね?皆さん我が社の一員になりたいんじゃないの」


見かねた社長は就活生たちに行動を促した。幹部たちは沈黙したまま男たちをじっとりと見据え、彼らが脱ぐのを待っている。


就活生の一人が拳を強く握り締め、息を勢いよく吐いた。覚悟を決めた男は腰のベルトを外し、「どうにでもなれ」と言わんばかりに大きな動作でズボンとトランクスを一気に下ろした。彼の小さな包茎ちんこはプルンっと上下に揺れ、上役たちの前に姿を見せた。


こうなっては他の男たちも黙ってはいられない――釣られるように残りの四人も同時にズボンを下ろし始めた。ほんの数秒で五人全員が下半身を露出し、「個性」をぶら下げた状態で幹部たちと向かい合った。


「うーん、それじゃあよく見えないから上も全部脱いでくれたまえ。それとズボンとか靴下も全部脱いじゃって。その方がまんべんなく見えるから」

羞恥心をごまかすように男たちは大げさな手つきで上着とネクタイを脱ぎ、シャツのボタンを外し始めた。上半身が露になると、次は足元まで下ろしたズボンを靴と靴下もろとも脱いだ。ぶらぶらと間抜けに揺れる男たちの肉棒と睾丸を上役たちは平然と眺めている。素っ裸にされた男たちは直立し、大小様々な男根を余すことなく役員たちに披露した。陰毛を処理しているためそれぞれのペニスの大きさがはっきりと分かる。


「おぉ、いいねぇ……やはり男たるもの、イチモツをぶら下げてなんぼだよ。どれどれ……」


五つの若い男の裸体を前に、社長と役員たちは体を乗り出して一人ひとり――否、一つ一つの個性を念入りにチェックした。舐めるような視線に男たちは更に羞恥心を掻きたてられたが、ただ腰を突き出すことしかできない。


「ほぅほぅ、大きさも亀頭の色も、皮の剥け具合も様々だねぇ。やはり個性を確認しないことには男の本質は見抜けませんなぁ、佐々木部長」

「左様でございますね。それ故に政府はこのような法を打ち出したのでしょう」

「違いない。にしても、さすが若いだけあって、みな締まったいい体をしておる、ぐふふ……」


クーラーのせいで男たちの股間は一層スースーした。彼らはしばらく、親にも見せた事のない成長した全裸姿を役員たちの見世物にされた。


ガチャリ。


「失礼します」


若い女性職員がお茶を運んで部屋に入ってきた。彼女は湯呑を役員たちに配りながら冷ややかな視線で裸の男たちを一瞥した。


「そうだ、ちょうどいい」


社長が何かを思いついたように女性職員に切り出した。


「君、彼らの個性の寸法を測ってくれないか。今年から面接の一環でね」

「承知いたしました」

「この物差しを使うといい。あぁ、君たちは楽にしてていいから」


女性は社長から物差しを受け取り、つかつかと一人目の男の前でしゃがんだ。


「失礼します」

「あっ、は、はい…」


機械的な口調の女性とは対照的に男の方はなんとも情けない返事をした。


「長さと太さ、包茎かどうかを教えて」


社長の指示通り、若い女はずいとプラスチックの定規を肉棒の根元にあてがった。まっすぐな定規に沿うよう、彼女は垂れ下がったペニスを指先で持ち上げ、寸法を淡々と読み上げた。


「長さ8cm、太さ3cm、先っぽだけ亀頭が露出しています。包皮に隠れた部分を確認します」


ムキッ。女性の手によりペニスの包皮が剥かれた。


「仮性包茎。包皮の中は清潔です、汚れや匂いはありません」


幹部たちは忙しくカリカリとペンを動かした。


「うんうん、これといって特徴はないが、ごく普通の個性といったところか。体毛は濃そうだが、陰毛はキレイに剃ってあるね。関心関心」

「君は週に何度、自慰行為を行うんだね」


他の役員が質問をした。


「えっ?!あっ、あの、自慰、行為は、そうですね……週に3・4回程度、です」

「うんうん、約二日に一度の自慰、っと。じゃあ、彼女はいない感じかな?さすがに童貞ではないよね」

「え、っと、仰る通り、現在彼女はいません。大学一年の時に童貞を卒業いたしました」

「ふんふん、なるほどねぇ……」


部長は一人ごちり、記録した。


「じゃあ、次の人。あぁ、自分の番が終わったらそのまま立っててね」

「はい……」


定規を持った女性職員は次の男へと移動した。相変わらず地面に膝をつき、目線が男たちの肉棒と同じ高さにある。


「長さ12cm、太さ3.5cm、亀頭はまったく露出していません」

「ちょっとあなた!」


突然たった一人の女性幹部が声を上げた。


「はっ、はひっ!」

「最後に陰毛を処理したのはいつ?」

「えっと、それがその、三日前です……」

「あなたの陰毛、規定の一ミリを遥かに超えてるわよね」

「……も、申し訳ありません!あの、まさか面接で個性を見せなければならないとは思いいたらず――」

「陰毛の処理は法律で定められています!これから社会に出る身として、基本的な決まりも守れないというのはいかがなものでしょうか」


顔を赤くした男は下を向いたまま言葉も返せない。


「まぁまぁ、そうきつく当たらんでも。法が制定されてまだ日が浅いわけだし、ちょっと油断してしまったんでしょう」

「社長は甘すぎます。法を甘んじるような人間は社員としても信頼できません」

「君の言うことも一理あるが……まぁ、もう少し彼の個性を見てから総合的に判断を下すとしましょう。君、続けてくれたまえ」

「はい」


ムキムキムキ。包皮が多いペニスを剥ききるのに女性は少し手こずった。当の男はヒヤヒヤした様子でその光景を見下ろしている。


「仮性包茎。ティッシュの破片らしきゴミが包皮の内側に付着しています。亀頭は湿っていて、生臭い匂いもします」

「……えーと……君、最後に自慰をしたのはいつだね。正直に答えて」


今度は男性役員の一人が質問を投げかけた。


「あの、その……今朝、です」

「じゃあ君は今日、自慰をした後、個性の洗浄もせず、そのままこの面接に来たと。そういうことでいいかな」

「あ、あの、申し訳ありませんでした!」

「いやぁ、これはさすがに庇護しきれませんね……ねぇ、社長」

「ううむ、せっかく立派な個性を持っているというのに、実にもったいないねぇ……まぁまぁ、君もそう泣きそうな顔をしないでくれ、企業はウチだけじゃないからね。じゃあ、次のひと」



「個性(=おちんちん)は自信を持って見せましょう!~面接編(後編)」へ続く……→ https://teopi.fanbox.cc/posts/5401113

個性は自信を持って見せましょう!~面接編(前編)

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