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雪国裕
雪国裕

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漫画素人が漫画家になる時に必要だったこと

雪国です。白雪は風邪なので自分が変わりに文章を。


※以下の文章はとてもではないです参考になりません。私の学の低さを露呈するだけでしょう。戯言と思って聞いてください。



漫画を書く上で必要なものとは何?

多種多様な返答が出てくると思います。



漫画家の中には複数の人間が住まう。


Aさん 総監督

 (セリフを考案。作品の方向性を明確にし、全体の調和させる力)

Bさん 構成作家

 (物語の作成。効果的な順番を導き出す力)

Cさん 舞台役者

 (キャラクターを生み、動かす力)

Dさん 演出(コマ割、描き文字、効果の技術)

Eさん 美術(作画能力。仕上げ能力)



漫画を書く上でざっと、これらをだいたい全て自分でこなさなくてはいけませ

ん。似てるようで微妙に違う役割です。実際はもっと細かいと思います。


絵が上手ければ漫画はかけます!

という方はぜひ挑戦してみてください。できるかもしれないので。おすすめはしないけど。


私が本格的に漫画(成人まんが)に取り組み始めたのは、2018年3月。あれから二年と半年経っていますが、未だにうまくできていません。

もともとスロースターターですので、要領を得るまでに10年はかかると踏んでいます。

実際励み続けているのに前に進んでいる気がしません!


さてさて。


◆今回は絵描き、イラストレーターから漫画をはじめて、如何にして漫画を描けるように努力、工夫をするべきか。

またぶち当たった、ぶち当たるべき問題は何かということについて語っていこうと思います。


先に元も子もないことを言いますが、ある程度の適性がなければ、見てもらえる絵も漫画も作ることができません。


適正とは技術面ももちろんありますが、むしろそれよりも「自分の弱点に目をつむらない、自分の強みを活かせる方法を探す」など、自分にとっての最的確を見つける力だと思っております。


いわば絵かきのハングリー精神です。


Eさんのような美術に秀でた「イラストレーター」は絵の技術面を伸ばしきっていると思うのですが、そのまま漫画を書こうとすると、とある問題に直面します。


コマ一つ一つをキャンバスと考えてしまい、完成度を上げることばかりに気をとらわれる。

結果、漫画として意味がない原稿に。


ページ単位でのっぺりして平坦でバランスが悪い。

悪い意味でキャラクターの向きが揃っていて面白みがない。


はい、まさに自分が陥った落とし穴です。イラストレーターの能力だけで漫画を書こうとしても、申し訳ないですが絵が上手でも全く面白くありません(上手とは自分のことではないですよ?)

きれいだとして線が単調でつまらない、起伏を感じられない。オサレなファッション雑誌を読んでいる気分です。漫画では、ナイ!!


絵を魅力的に見せるにはまず、演出家であるDさんの力が必要です。

ここは強調するために絵をパワフルに、ここは敢えて手を抜く。ここは、タッチを変えてみようか、などのアドバイスをくれるはずです。


そしてDさんは、わかりやすく明確な枠組みを与えてくれるのです。

それが”コマ割”です。


演出家とタッグを組んだ美術のEさん、これで漫画を描く事ができるように…?一旦人物のディティールは抑えめにして、大体のシルエットで作画。それっぽくなった…けど。

ページ単位でのショートの流れを描くことができるようになったとして、全体の物語を構成するには物足りません。


ページ単位ではそれっぽくなったけど、ページをまたいだときのバランスが絶望的に悪い!

つなげるとめっちゃ変!


見開き単位で見ると同じような構成が連続してしまっている。

見開きページを一つのキャンバスとして考え直さねば。


ページ同士を統合するためには、より構成に秀でた人物であるBさんの協力が必要です。

物語考案した当人である彼であれば、できたもののページとページの流れを上手く調節してくれるはずです。アドバイスをうけ、3人で作っていきます。


均等化され、不要な部分が削り取られ必要な部分が強調、よりメリハリが付けられた原稿が仕上がる。

それが大まかなネームになります。


構成が明確になったところで、Bさんが物語に合わせた人物をキャスティングしてきます。

キャラクターであるCさん(たち)です。彼らを配置してディティールを加え、作画を進めます。


別にこのキャラクターじゃなくてもいいんじゃないか問題、発生。

物語の掘り下げ不足、人選ミス発覚。


Eさんの作画は悪くありません、Dさんの演出もです。しかしなんかぱっとしない、イマイチ個性を活かしきれていないことに気がついたBさんは、監督の元へ向かいます。


監督「なんか違う」



\(^o^)/オワタ


白紙に戻すか、修正するか


企画倒れになるかどうかは、AさんとBさんの力次第です。根本である部分がしっかりしていないとこれを永遠に繰り返します。永遠に完成にこぎつけません。数年前の自分です。



イラストレーター→漫画家

上のたとえ話にもあるように、絵の技術だけでなく他の部分…全員の力を借りなくてはいけないのです。

どれか一つだけ技術が高いよりも、より平均的なオールマイティな能力が求められるのが現実です。

これが主に、イラストレーターが漫画が描けないと言われている要因かと思います。

求められていることが全く違うのですから、うまくいくはずもありません。

イチから勉強のし直しです。


正直、能力全体の平均点は60点程度でいいと思います。

漫画には絵で特化した技術はあまり必要ありません、それよりも柔軟な思考力と応用力が大事。

平均点以上を目指しましょう。


特に考え方というものは人生そのものであり、一度身につければなかなか錆びつくことがないので、いろいろなものを見て感じて思考して磨き上げていくべきです。

リアルでも様々な挑戦と経験をし、足りないぶんは漫画や映画、ドラマを見ましょう(自戒

リアルとフィクションをうまく組み合わせるには、双方を行き来しないとだめですからね



変わって技術は、原稿作成を短時間で回さねばあっという間に錆びつきます。

空いた期間が長い+作画が丁寧すぎて遅い=損失分を取り返せなくなってしまいます

その点で、思考力の早い人はかなり向いています。

作画が早い人もおすすめです。


速さと完成度がトレードオフな人種が多いイラストレーターとは違い、作品をたくさん作りながら技術を上げるという最高のパフォーマンスを発揮できると言えるでしょう。

今までずっと加筆修正して粘り強く描き続ける、という能力で生きてきました。それでも評価されてました。


過程は関係ない。この一枚があればと。

しかし漫画ではそれが足を引っ張る要素になってしまうのでした。


アニメーターのように、多少の手癖を許容範囲まで抑えて目をつむり、同じものを違うシーンでも同じく描くという、

不安定ながら時に爆発力を見せる技術より、突き抜けなくとも、安定した量産技術。

圧倒的にそれが重要です。

それをマスターしないと同じ顔が描けねぇ!!!ということです。


技術のレベルアップには、今の画力を超えないといけない

速度のレベルアップには、今の速度を超えないといけない

思考力の熟達には、物事を深く考える必要がある

思考力の高速化には、物事を振り分ける淡白さが必要


大抵の人がトレードオフだな、と感じることでしょう。そうなると必然的に平均点を目指すべき、となるわけです。それが最適角で一番漫画家として生きやすいのですから。


平均をよしとして仕上がったときに、自分の作家性は個性をはらんでいるのか、怪しいものですけどね。


たとえ向き不向きはあれど、品質を保ち続けるには唯一つの方法しかありません。

絶え間なく描き続けるしか、ないのです。


私は割と画力重視、説得力重視で、バランスの悪い作家です。ですが、漫画家としては評価されない点の、そこを汲んでくれる人もいるのも事実です

だからこそ、これからも技術を磨きたいと思っています。もちろん、平均点を底上げしつつ。

描き続けているその時まで絵かきなのですから、やめられません。

Comments

私は雪国さんが偉大な漫画家になれると信じていますよ。 偉そうですいません。

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