Final report of work in progress
イラストの進行状況最終報告
こんにちは。
大変遅くなりましたが、やっと完成しました。
先月と今月は私生活の方が多忙だったことも関係して、なかなか作画を進めて行くことが出来なかったのですが、遅延の理由は今回のイラストを作画していく過程で自分自身がこのイラストの内容を気に入ってしまい、どうしても「時間をかけてでも良いイラストにしたい」という拘りが表に出てしまった事が最大の要因とも言えるかも知れません。つまり作画上の試行錯誤を繰り返して結局最初に戻るという例のループのこれまた繰り返しですね。
以下の文章は作者本人である私に向けた健忘録として、このイラストの作画過程における私の思考の反芻を流れるままにメモしておきたいと思います。つまり今回の作画過程においてそんなに大層な理論や計画があった故にイラスト完成までの結実が遅延したという訳ではないという無駄話の記録です。
1_私の骨折治療を間に挟んで異例ともいえる長期間を費やして完成した前回のエロくもなんともなかったイラスト作品の反動と反省もあり、今回は背景を描く必要もなく、能天気に素っ裸の髭親父二人がただ性行為をしているだけのイラストを短期間で一気に仕上げようと最初の計画では呑気に考えていました。
2_次にその二人の性行為の体位をどうするかと考えたのですが、これも特に理由がなく私のフェティッシュポイントである男性の口髭と脇毛と陰茎と肛門と快楽に弛緩した表情とそれに付随する鼻汁と涎を二人のお互いの身体が重なって隠れることなくなるべく露出した状態で描写するにはどうしたらいいのか、という思考を元に消去法で体位を考えていったらこのような体位になった訳です。
3_結果的に今回の性行為の体位の名称としては「スタンディングセックス」といわれるものになったのですが、この体位で現実原則に則って性行為に及ぶにはタチ側の男性の体幹が相当に頑強である必要があり、またウケ側の男性の体型はそれに相反する形で軽体重の細面の体格に設定しないと成立しないだろうと考えて、自然と今回の二人のキャラクター造形になりました。
4_体位の関係上、どうしてもタチ側の脇毛は上乗せされたウケ側の身体に隠されてしまうので、その分ウケ側の左右の濃厚な脇毛を余すことなく描写しようと考えました、そうなると両脇をあげるポーズに動機的裏付が必要となるのですが、ウケ側の右腕の脇毛ははタチ側の首元に手を回すことで自然に描写出来るのですが、左腕の脇毛を描写する為には左手を高々と上げる必要があり、その所作に対する必然性をどうするべきかと鉛筆による下描きの段階で、ずっと思案していました。
そこで、以前のイラストで描いたような棒状の綿棒に性的興奮を催す媚薬を塗ってタチ側の鼻腔に出し入れする行為により、本来なら受動的であるはずの華奢な体格なウケ側の人間が能動的にタチ側の頑強な髭男を精神的にも肉体的にもコントロールするといった私の大好物なシチュエーションを思いついた訳です。これにより描写したいと考えていた両脇毛と鼻汁と涎と恍惚の表情を一度機に矛盾することなく描く事が出来る訳で、私は早くイラストとして完成させたい!!と興奮しました。
5_さぁ、後は快楽原則に則って裸体を作画していけばいいだけ、となるはずだったのですが、その過程で媚薬として用いる薬品のパッケージデザインをどうしても作成しなくてはなりません。
私はいつも言及しているように(あくまで空想上の世界で)倫理や道徳を重んじる社会的立場にある口髭を蓄えた親父さんが薬物や催眠術で自己を見失い反体制側の思うがままに操作されていくといったシチュエーションに大変興奮するという己の性癖を幼少期からテレビドラマやアニメ等を通じて自覚していました。
私はダウナー系の薬物等で快楽に溺れ弛緩した表情で涎や鼻汁を垂らした善良な髭親父さんの姿にも興奮するのですが、もう一方でアッパー系の薬物等を摂取して猫目状態でパキってガンギマリしたした表情にもひどく興奮するのです。
ふと思い出したのですが、そんな私の「猫目状態でパキってガンギマリしたした表情にもひどく興奮する」という性癖の発露の引き金となったひとつは、幼少期に視聴したこのアニメのこの回の9:00からの展開です。
妖怪人間ベム(1968年版) #9 恨みの鏡
話を戻しますが、今回は二者択一、「陶酔か覚醒か」どちらのラリった表情で描写しようか迷ったのですが、結局右目を猫目状態のアッパー系、左目を怠惰状態のダウナー系のハイブリットな表情で行こうと決めました。
となると、必然的に今回登場する薬瓶の中身はアッパー系の薬物となる訳で、日本では第二次世界大戦中、まだ合法であったヒロポンを別名で「猫目錠」とも呼んで流通していたらしいので、それらを参考にして液状の「猫目液」のパッケージデザインを考えることになりました。「どうせ縮小されて細かい字なんか読み取れなくなるのだから架空の薬品のパッケージデザインなんて適当でいいのでは?」ともう一人の自分が囁くのですが、どうしてもしっかりと作り込みたかったのでここでかなり作画の時間を費やしてしまいました。我ながら自分の事を馬鹿だと思います。 せっかく作ったので、今回REDプランの方で縮小される前の猫目液のパッケージデザインを公開しておきます。日本語圏の方にしか理解してもらえないかも知れませんが。とある対比した二つのバンドに関わる曲名を遊びでパロディにした文章の内容となっております。
6_ここで今回の舞台の小道具として使用されている薬剤が第二次世界大戦前後のヒロポンとなると、自ずと時代設定は昭和20年前後の日本となり、登場人物は日本人二人になるだろう、とまるで作者の意図が介入する事を拒むように物語は自然に生成展開していきます。そうなると半ば必然的にこの二人の社会的役割は刑事と犯罪者という対比した構造となり、舞台は鉄格子のある取調室という閉じた空間となりました。
もうこの時点でこのイラストを描く当初の目論見であった筈の「面倒くさい背景や衣服を描かなくて良い、ただ二人の男が性行為をしているだけの簡単なイラスト」では済まない、複雑な背景描写や、そこに現実味を持たせるために必要になる様々な小物、そして二人の社会的役割を言葉ではなく視覚的に表現するための衣装、またそれらを正確に描写するために元となる資料を探して逐一検証しながら作画していくという、全然「手抜きで楽なイラスト」では済まない次元に突入している事にご理解していただけますでしょうか(笑)。けれど、絵を描いている人や物作りをしている人には共感してもらえると思うのですが、たとえ面倒くさくても自分が観たい、形にしてみたいという世界を一度頭の中に思い描いてしまったら寝食を忘れてそれを具現化するために夢中になってしまうというある種の「クリエイター気質」ですよね、しかしそれはあくまで私個人の感想であり締め切りを守れない自分自身に対しての言い訳でもあります(笑)。
7_そういうわけで、作画していく上で小物や衣装を正確に描いていくための資料が必要となるのですが、今回拘束されている犯人側が針金を用いて片方の輪を外した手錠を描く必要があり、ネット上の画像を見ただけでは中々その内部構造がよくわからなくて困っていたのですが、丁度その頃息抜きのつもりで出かけた近所のフリーマーケットで複製品の手錠を500円で売っていたのを見つけて即座に購入して作画に役立てました。これには少し運命を感じました。そうして逮捕されている犯人側の押収品として今回架空の猫目液という麻薬を描写したのですが、その持ち物が存在する自然な成り行きとして犯人側の職業を医師と設定しました。なのでその役割を視覚的に表現するために首に聴診器を掛けているわけです。取り調べの段階でそんな訳が無いのですがあくまでフィクションの世界なので。尤も犯人が裸体に黒い靴下だけを履いているというのはただ単に私の個人的な好みです(笑)。
私はなるべく自分の作画に現実味を持たせる為に描写上必要な小道具等は実際に購入して所有しているのですが、それらのコレクションの中には聴診器や麻酔マスク、膣内観察用のクスコ、医療用肛門棒なども含まれています。なので今後、私が何かの冤罪事件を疑われて家宅捜索された際には長期間勾留される事態は免れないと思います(笑)。
8_こうして支援者さんに申し訳ないと頭な中では思いながら時間を掛けて作画に没頭していたのですが、その過程でいつも通りの陰影の描写に自分自身で疑問を持ってしまいここでもしばらく試行錯誤の時間をとることになってしまいました。簡単に説明しますと今までどおりの「アニメ塗り」という手法で陰影を描写していく事のルーティンに自分自身で飽きて来たのです。そこで今回は陰影の差異をなるべくつけないように薄くしたり、あるいは敢えて陰影の描写を省いた箇所を設けて、その分線画を削ってメリハリを表現したりと試してみたのですが、これも前回描いたイラストの照明具合の問題と同様に完璧な答えなど無いので暫定的に今回の仕上がりが完成版となっていますが、いまだにどういった描写が正解なのか私にも解っていません。特にデジタル作画だといくらでも試行錯誤ができてしまうので、「締め切り」という現実的なゴールが無いと着地点が見出せなくなるのです。なので今回は陰影の描写の描き込み具合に関してはこれで良かったとは明言出来ません。しかしこれも逆転の発想で「デジタル作画なのだから後日期間をおいて気が向いたらいつでも修正や加筆ができるのだから取り敢えず今日のところはこのバージョンを完成イラストとしよう」と自分に言い聞かせて今回は最終投稿とさせてもらいました。支援者の皆さんにも納得していただけたら安堵するのですが・・・。とりあえず作者本人としては今回の完成イラストはとても気に入っています。なぜなら前述した通り私個人の性的嗜好の全てが描き込まれているからです。けれどもうすでに終わった事なので、早く次回の作品に取り掛かりたいです。
長々と言い訳を書き連ねましたが、今回も作品の完成までお待たせして申し訳ありませんでした。次回のイラストもエロティックなイラストになる予定です!!
ちなみにイラストタイトルの「夢脳警察」とは日本の頭脳警察というバンド名のパロディです。
海外の方にはあまり有名では無いかもしれませんが日本では1970年初頭に登場した所謂パンクの始祖として扱われている最重要なバンドで私も大好きです。
頭脳警察 ー ふざけるんじゃねえよ
頭脳警察 ー 銃をとれ! ~ マラブンタ・バレー
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今回のイラストも低解像度版を宣伝として各SNS等に公開させてもらいます。
皆様からの金銭的なご支援に感謝しており本当に助けられています。
ありがとうございます。
We will also publish the low resolution version of this illustration on various SNS etc. as an advertisement.
I appreciate the financial support from all of you and am really helped.
Thank you!
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それではまた後ほど・・・。