XaiJu
さつま
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おさんぽマナー

「マロン、お散歩だよ」  リードを片手に声をかけると、マロンと呼ばれたその犬は弾かれたように立ち上がり、短い足で床を蹴り桃の元に駆け寄ってきた。  小学三年生の頃、パパにおねだりして飼い始めたウェルシュコーギー。仔犬の頃から家族としていっしょに育ち、今年で五歳になった。みんなの言うことをよく聞くお利口さんで、お尻をぷりぷりさせながら歩く姿なんかとても可愛いのだけれど、最近おやつを食べさせ過ぎているのか、ちょっとばかり太り気味だ。 「マロンさん、キミ、ダイエットしなきゃいけないらしいよ。今日はちょっと遠回りしていっぱいお散歩しようね」  声をかけるとマロンは何やら嬉しそうに尻尾を振ったが、ダイエットの意味まではきっと伝わっていないだろう。  うろこ雲が広がる空の下、一人と一匹は軽やかな足取りで外の世界に飛び出した。 「はぁ……もうすっかり秋だなぁ……」  通りの花壇に植えられたコスモスを見下ろして桃がしみじみと呟いた。少し短いワンピースの裾からすらりと伸びたふとももを、涼しい風が撫でる。  季節の移り変わりを体で感じながら歩道を歩いていると、それまで大人しくしていたマロンが不意にリードを引っ張った。  何かと思えば通りの向こうの広場に焼き芋の移動販売車が停まっている。 「いや……ダメだよマロン。ダイエットしなきゃってさっきいったばっかりでしょ」  しかしマロンはぐいぐいと桃を引き連れ広場を突っ切り、車の前に居座った。誰に似たのかとにかく食い意地だけは張っているのだ。 「もー……仕方ないな……。本当に一口だけだからね」  たぶん家族みんながこうやって「一口だけ」をやるから太るんだろうなと思いつつ、桃は財布を取り出した。 「おじさん、なるべく小さいの一つください」 「あらら、珍しい。小さいのがいいの?」 「はい。ダイエット中なので」 「おいおい、モデルさんみたいなスタイルしてなにを言ってんの。全然太ってないじゃない」 「いや、わたしじゃなくてこの子が」  少女の足下でちんとお座りしているコーギーを見て、おじさんも納得したようだ。「そういうことか」と朗らかに笑い、小ぶりの芋を一本紙に包んだ。 「本当に小さいからね、これ。おまけで百円。はい、まいど」  桃は広場のベンチに腰かけ、熱々の焼き芋を一口かじった。甘くてしっとり、だけどホクホク。桃の好みのさつま芋だった。 「んー、おいしい。これならいくらでもいけちゃいそう。やっぱり大きいのにしとけばよかったかなー」  これじゃあマロンのこと言えないなと桃は一人でクスッと笑い、黄金色の果肉を人肌になるまでふうふうと冷まして、彼にも一口分けてあげた。大好きなおやつにありつけて、マロンは上機嫌だ。 「おいしいねー、よかったねー、マロン。よし、食べた分しっかり動くよ」  おやつを食べ終えた桃とマロンは、いつもの散歩コースを外れ、馴染みのない住宅街の児童公園に立ち寄った。小さな砂場に古びたブランコ、ジャングルジム、滑り台。近所の小学生はみんな家に帰ってしまったのだろう。公園にいるのは桃とマロンだけだった。 「よし、マロン、ちょっと走ろっか」  誰もいない公園というのは少し寂しい気もするけれど、犬をのびのび遊ばせるには都合がいい。桃は巻き取り式の長いリードをたゆませて、土の上をマロンと駆けた。 「マロン、こっちおいで! そうそう、こっちこっち。えらいねー、マロン。いいこいいこ」  お互いにダイエットがてらひとしきり走った後、そろそろ帰ろうと声をかけると、マロンは公園の隅に申し訳程度に広がる草地に入ってそわそわ落ち着きなくうろつき出した。 「どうしたの、マロン」  リードを軽く引っ張ったが、その場を離れようとしない。 「……あ、もしかして……」  桃がそれに気づくと同時に、マロンは草の上に腰を屈め、ぷるぷると体を震わせた。  程なくして、丸っこいお尻の下にころんと短い枝のようなブツを産み落とし、マロンは満足げに桃を見上げた。 「はいはい、うんちしたのね。お片付けするからちょっと待って」  桃は家から持ってきたビニール袋越しに落とし物を掴み取り、手早く封を閉じた。マロンが家に来たときから夕方の散歩は彼女の仕事だったので、フンの始末も慣れたものだ。 「これでよし、と。さてマロン、そろそろお家に……」  帰ろうと言いかけたそのとき、今度は桃のお腹がぐるっと鳴って鈍い痛みを訴えた。 「うっ……痛っ……」  とっさにお腹を押さえると、消化管の内側で、何やら大きくて固い塊が体の下に向かって身じろぎしたような気がした。  お尻の穴の周りがずうんと重たく疼いて、妖しい悪寒が背筋を這い上る。 (あぁっ……、こ、この感じ……)  マロンにつられたのだろうか、それともさっき食べた焼き芋のせいだろうか。 (うんち……したいっ……!)  意識した途端にスカートの中からブウゥッと大きな音が鳴り響いた。 「あっ、やだ……!」  桃は頬を赤らめて慌てて周囲を見回した。幸い、公園にはマロンと桃以外に誰もいない。 「……ふう、よかった……。あんなおっきいおなら人に聞かれてたら恥ずかしくて生きていけない……」  ホッとしたのも束の間、ブブブウゥウゥ──ッと一発目よりも更に強烈なおならがお尻の穴から噴き出した。 「あぁあっ……! い、今の……、さっきのより……」  腐った卵のような匂いが体の周囲に立ち上ぼり、桃の顔は耳まで真っ赤に染まった。お外でおならをこいてしまうなんて、年頃の女の子にとっては何より恥ずかしいことだ。それも、ただのおならじゃなくて、うんちがしたいときに出るおなら。「わたしはうんちを我慢しています」と、大声で叫ぶのと同じ、いや、それ以上にはしたないことかもしれない。 「あぁ、もう、なんでこんなときに……。どこか近くにおトイレないかな……?」  スカート越しにお尻を押さえながら辺りをぐるりと見回したが、公衆トイレらしき建物はない。そうしている間にもおならは止まらず、ブゥッ、ブブゥッと乾いた音が桃の周囲に鳴り響く。こんな状態で家まで我慢するなんて絶対に無理だ。 「……コンビニでおトイレ借りればなんとかなるかな……」  一番近場のコンビニまで歩いて五分。ギュッとリードを強く握って、桃は一歩前に足を踏み出した。が、今の彼女にとって、それは過ぎた刺激だった。靴底が地面に触れた衝撃がお尻にまで伝わって、ブッフォオォオォオォッと大きな音を立て凄まじい熱風がスカートの内に吹き渡る。 「あぁあぁっ……! お、おならだめぇ……っ!」  可憐な少女のお尻の穴から出たとは思えない濁った音。「プッ」とか「プゥ~」とか、可愛らしい音ならまだしも、「ブッフォオォ」だ。  必死でお尻の穴を引き締めながら、もう一歩前に出るが、いくら美少女でも肛門が奏でる音まで取り繕うことはできない。  ブブブフォオォオォ──ッ!  鳴り止む前に、更にもう一歩。  ブフォブブブブブフォオオォオォ──ッ!  本人に我慢する気があるというのが信じられないくらいの爆音と共に、濃厚なガスが辺りに拡散していく。もしもおならに色がついていたとしたら、桃の周囲の空気は黄色く靄がかかって見えることだろう。とりわけスカートの中などは火事と見まがうほど煙っているに違いない。 (や、やっぱりダメ……! こんなでっかいオナラぶーぶーこきながら人前を歩くわけいかない……!)  単におならがしたいだけなら、今ここで思う存分ガス抜きして、お腹を空にすることもできる。しかし、桃が本当に出したいのは、おならの奥に控えている『身』の方だ。これを外に追いやらないことには、おならが収まることもない。 (うぅ……、どうしよう……、どうしよう……!)  太腿を忙しなく擦り合わせながら、桃は便意に支配されつつある脳みそを何とか働かせて突破口を探った。  とはいっても、彼女に与えられた選択肢はそう多くない。  女としての恥を捨てこの場で事を済ませるか。あるいはこのまま我慢を続けて限界を迎えるか。野糞かお漏らし、二つに一つだ。 (おもらしだけは絶対にイヤ……っ! でも、だからってお外でうんちは……)  ワンちゃんじゃあるまいしという思いから、ちらりと視線をマロンに移す。  マロンは飼い主のお尻から噴き出す爆音と悪臭に驚いて、リードを目一杯伸ばし、可能な限り遠まきに桃の様子を見守っていた。 (うぅ……マロンにまで引かれてる……。おならでこうなんだから、うんちなんてドン引きだよね……。中学生にもなって公園でうんち……、……人に見られたら本当に生きていけない……)  だけど、もし人に見られないで全てを終わらせる方法があったとしたら────。  桃は改めて公園の様子を注意深く見回した。  木製のベンチ。ペンキのはがれた遊具。小さな砂場にまばらな草むら。  ふと砂場の近くに植えられたツツジの低木が目に留まり、桃はハッと息を飲んだ。手入れが間に合っていないのか、枝は伸び葉は茂りいやに鬱蒼としている。植え込みの奥には、通りから目を隠すかのように背の高いキンモクセイの垣根が植えられてあった。 (あ……! あそこなら……!)  絶望の中に一筋の光を見出だして、桃の円い大きな瞳がきらきらと輝いた。 (うんち、……できるかも……!)  甘美な予感が脳裏を過ったその瞬間、件のブツがお腹の中でひっそりと寝返りを打った。  プシュウウウゥウウゥ────……!  身の動きに乗じて熱く濃厚なおならがお尻の穴から大量に漏れ出す。音の響きは鈍いが匂いはとりわけ強烈だ。これまでのおならが「早くうんちがしたい」という訴えだったとすれば、これはもはや「今からうんちをする」という宣言も同然だった。 「ぁ、あぅうっ……、も、限界……っ……」  悩んでいる暇はない。  桃は確かな意志を持って、植え込みに向かっておもむろに歩み始めた。  プスッ、プス……プシューッ……ブブブプシュ──プシュウゥウゥ────……!  火傷しそうなほどの熱を帯びた風がお尻の穴を吹き抜け、ワンピースの内側にこもった空気を温める。本当は今すぐ走って茂みに飛び込んでしまいたかったが、こんな状態で体を激しく揺らせば一貫の終わりだ。 (もうこの際おならは思いっきりしちゃお……! どうせ誰にも聞かれてないんだし、どんなにおっきくてくっさいオナラこいてもセーフだよね……? うんちじゃなければ、それで……)  限界が近付くにつれて徐々に羞恥心が鈍っていく。おならをするのが恥ずかしくないわけじゃない。ただ、それを気にする余裕がなくなってきたのだ。  (おならだけ、おならだけ……うんちじゃなくて、おならだけ……っ……)  慎重にお尻の穴を弛めて、貯まったガスだけを器用に吐き出す。  プッシュウウゥウウゥ────ッと風船が萎むかのようなその音は、長く長く尾を引いて、ついには終着点を失ったままいつまでもいつまでも少女の肛門を震わせ続けた。 「ふうぅっ……、おなら……長いぃ……っ……!」  尻から噴き出す熱い蒸気を推進力に、前へ前へと進んでいく。十秒、二十秒、三十秒。桃の放屁はまだ続く。 「はぁあ……お尻の穴、熱い……ぃ……。うんち前のおなら……止まんないぃ……」  むわあっと辺りに立ち込めるおならは鼻が曲がりそうなほど臭かったが、桃は決してそれを不快に思わなかった。それどころか、放屁の心地好さに気を取られ、思わずうっとりとしてしまう。 (うんち我慢中のおならって、こんなに気持ちいいんだ……)  調子に乗って「もっとおならがしたい」などと思ってしまったのがいけなかった。  ブブブブプッシュウウゥウゥオオォオオォオォ────ッ!  急にお尻の穴が緩んで、おびただしい量のガスが一気に噴き出した。  熱さと勢いを併せ持つおならが少女のお尻の周りで渦巻く。それは、本来ならばトイレの個室で尻を出し便座に腰掛けたときにしか許されない放屁──脱糞の開始を告げる放屁だった。 「うッ……!」  猛烈な便意に屈し、下着の中でお尻の穴がもっこりと膨らむ感覚があった。 「あぁあっ……だめぇ……っ!」  桃はとっさにスカートの中に手を突っ込み、パンツをぐいっと下ろした。ちょっと背伸びをして買った白いレースの可愛いパンツ。臭くて汚いうんちなんかで汚すわけにはいかない。  お尻が露になると同時に、みちみちっとお尻の穴が広がって、明らかにおならではないものが後方にモリッと突き出す。 「いやぁあっ! だめっ、だめ、まだだめぇ……! もうちょっと待ってぇ……!」  自分のお尻が今どうなっているのかなんて、想像もしたくない。桃は目に涙を溜めながら、せめて服が汚れないようにと両手でワンピースの裾を持ち上げ、いくらか腰を落としたままじりじりと歩いて植え込みを目指した。  瑞々しい果物を思わせる白いお尻の中央で、ピンク色の小さな蕾が焦げ茶色の種を咥えてわなないている。幼い子供のすることであれば、あるいは笑い話で済んだのかもしれない。しかし桃はもう子供というほど子供じゃない。手前の土手は薄っすらと翳り、尻から太腿を繋ぐ曲線は女らしく円みを帯び始めている。  まだ薄明るい空の下、品のない蟹股で肛門から大便をはみ出させたまま下半身を露にして歩くその様は、恥を知らない子供などではなく、自ら痴態を晒して喜び股を潤ませる痴女そのものだった。 「もうちょっと……もうちょっとだから……、……うんち出ないで……!」  必死で前に進んだところで、その先にあるのはただの繁み。トイレではない。それでも桃は歩みを止めなかった。公園のド真ん中、通りから丸見えの土の上で情けない姿を晒すよりはずっとマシだと自分に言い聞かせながら、ツツジの植え込みを目指す。  あと五メートル、四メートル、三、二、一……。  距離が詰まっていく一方で、むっくりと膨らみ弛んだピンク色の肉輪からは、焦げ茶色の塊がむりむりと姿を現していく。  一センチ、二センチ、三、四、五……。 「は、あぁっ……、もう、だめっ……!」  最後の一歩は大股で、ジャンプするようにして緑の陰に飛び込んだ。  ぶりりりりりりぶりぶりぶりぶりぶりぃっ!  着地と同時にお尻から例のブツが飛び出した。 「んはぁ……あぁぁん……っ……!」  堪らず乾いた唇から熱い吐息を漏らす。  直径三センチを越える太い大便が、もりもりとひり出されていく。腸液に濡れた表面と肛門とが擦れ合ってニチニチと湿った音を立てた。  時間にしておよそ五秒。突き出されたお尻の下に、真っ黒に熟れ切ったバナナのような一本糞がボトリと音を立てて生み落とされた。 「ふうぅう……。やっとうんち出せたぁ……」  口からはホッと溜め息を、お尻の穴からは濃厚なガスをブフォーッと吐き出し、桃は安堵の表情を浮かべた。続けざまに、産毛の生えた割れ目から黄金色の小水がシャーッと筋を描いて地面を濡らす。やってることは野グソに野ションだが、本人はもうすっかりトイレ気分だ。  植え込みと垣根の隙間ということで、確かに多少は人目を避けられる。とはいえそれは、通りからは見えにくいという程度の話だ。草の陰から砂場に向かって犬用のリードが伸びている時点で、そこに誰かがいるのは一目瞭然だし、何より焦って脱糞したせいで、植え込みの端から円いお尻だけが飛び出してしまっている。  そんなこととは知らずに桃は、目的地に無事辿り着けたことに安心し、小水を垂れ流しながら丸出しのお尻の穴をひくひくさせて、ブウゥウッと大きなおならを何度もこいた。 「はぁ……おなら……、思いっきりこくのきもちいぃ……」  剥き出しのお尻を撫でるひやりとした風を自ら押し返すかのように、熱いガスをブフォブフォと放つ。便意はまだ収まっていない。少し息めばすぐに次のブツが出るだろうという予感がある。  ちょろちょろと小水の勢いが収まるのを待って、桃は膝の上で拳を握り、お腹にグッと力を込めた。 「うっ、む、ううぅンッ……っ!」  さっきまで便意を我慢していたのとは全く逆の目的で括約筋に力を入れる。お尻の穴の周りの皮膚が富士山のような形に盛り上がり、直腸に降りてきていた茶色の塊がモリッと顔を覗かせた。  ブリ……ブリッ……ぶりぶりぶりっ……ブリブリ……ブリッ……  ゆっくりと、しかし確実に、少女のお尻から汚いモノがひり出されていく。一本目と同じ、焦げ茶色の一本糞。しっかりと身は詰まっているが、水気が足りないのか表面には細かなひびが入っている。少し小ぶりの若々しいお尻からが放りこいているとは思えないほど太ましく熟れ切った大便だった。 「ん、うぅ、うぅううん……、ううンッ……あぁあぁん…………」  息むごとに、唇から漏れ出す声が色っぽく熱を帯びた。 (すごい……、お尻の穴……すっごくきもちいいぃ……。さっき、あっついオナラしたのも気持ちよかったけど、それよりもずっと……。うんちするのってこんなに気持ちよかったっけ……?)  未知の快感に戸惑いながらも、桃は下腹に渦巻く便意に従い、溜まったうんちをお尻の穴へとむりむりと押し出した。  小水の滴る股がきゅんきゅんと疼く。知らず知らずの内に、細い腰がゆらゆらと揺れていた。  太い大便が肛門をねっとりと擦り上げる感覚は、十四歳の少女がまだ経験したことのない淫らな行いによって得られる快楽によく似ていた。しかも、今桃の尻を犯しているのは太さ四センチにも及ぶ巨大なブツだ。極太の大便で肛門を拡げながら腰をくねらせ喘ぐ様は、ディルドに跨がり腰を振る痴女よりも破廉恥ですらある。 「はぁっ……んっ……、うんち、きもちいぃ……。うんちブリブリしてるときのお尻、きもちいい……っ……!」  発情した若いメス犬のように、ぷりんと突き出したお尻を上下に揺すって、茶色の尻尾をぶらぶら振り回す。 ────幸か不幸か、脱糞に夢中の桃は気づいていない。今しがた、近くを通りかかった塾通いの少女が、リードを付けたままうろつくコーギーを見つけて砂場まで駆け寄って来たことに────。  ぶり……ブリリッ……ぶりぶりっ……ブリブリブリッ…………  草陰からプリッと飛び出したお尻が太いうんちをブリブリと垂れまくる。  長い一本糞が地面に着いてぐにゃりと折れ曲がっていた。長さは既に三十センチ。それでも便意はまだ収まらない。もうちょっと出そう、と桃は居住まいを正し、再び「ふぅんっ」と強く息んだ。 「うゥううんッ……くっ……ふうぅんんッ……」  懸命に力んだつもりだったが、そこでうんちの動きがピタリと止まった。太い一本糞の中でも一際太い部分がお尻の穴に引っ掛かってなかなか出てこない。 (何これ……っ、このうんち……すっごく太い……! お尻の穴、もっと拡げなきゃ絶対出ないっ……!)  桃はごくりと喉を鳴らし、とっさに自らのお尻を手で掴んで左右にぐっと拡げた。 「ゃ、あぁあぁんっ……」  尻たぶに食い込んだ指の感覚に反応し、唇から艶のある声がこぼれた。 (や、やだっ……、えっちな声出ちゃった……!)  そのときになって初めて桃は自分のお股がおしっこではない水で濡れていることに気づいた。  女の子の恥ずかしいアソコがきゅんきゅん疼くその意味くらい、初心な桃にも何となくわかる。 (う、嘘でしょ……? わたし……うんちしながらえっちな気分になっちゃってる……!)  かぁっと体全体がにわかに熱く火照り出した。ショートカットの髪から覗く耳の前がみるみる内に真っ赤に染まる。  排泄による解放感だけではない。口に出すのもはばかられるようないやらしい快感がぞくぞくと背筋を這い上った。 (ど、どうしよう……。ここ、お外なのに……、お尻からうんち出ちゃってるのに……アソコがきゅんきゅんして……えっちなおしっこ漏れちゃってる……)  羞恥のあまり気が遠くなったが、それでも尻たぶを掴む手を離そうという気にはならない。 (と、とにかく、早くうんち終わらせないと……。お外でうんちしてるだけでも最低なのに、うんちしながらエッチな気分になってるとこなんか誰かに見られたら、わたし、本当に生きていけない……!)   これ以上えっちな気分にならないようにと桃は気を確かに持って、改めて太い糞を捻り出すべく強く息んだ。 「ふうゥううウゥううぅうウんンんんんっ!」  尻たぶを左右にぐいっと分けた中央で、お尻の穴がめりめりっと一際大きく口を開けた。  ぶりぶりぶりぶりぶりぶりぃっ!  それまでよりも一回り太い焦げ茶の塊が柔らかな肉をかき分けて、少女のお尻の下に引きずり出されていく。直径五センチにも届かんばかりの巨大な一本糞。慎ましやかな菊の蕾が大きく花弁を広げ、悪臭漂う蕊を触手のように伸ばす様は、どこか妖艶ですらある。 「ぁ、あァあぁあぁん……! ぶっというんち出るうぅうぅっ……!」  えっちな気分にならないという誓いとは裏腹に、桃は喉を見せて喘ぎ、いやらしく腰をくねらした。 「はぁあァん……お尻の穴、きもちいいよぉ……! ぶっというんち、ぶりぶり出てくるぅ……! くっさい匂いも……ぶりぶり音も……、うんち……えっち過ぎるぅ…………!」  硬い表面がお尻の穴の縁をぶりゅぶりゅと擦り上げるごとに、お股の割れ目からは湯のように熱い粘液がとろとろと溢れ出した。  ここが公共の場であることを忘れたかのように、いや、むしろ誰か来るかもしれない場所でうんちをするという背徳感すら喜びに変えて、桃は思う存分うんちを気張った。 「あぁん……んっ……、ふ、ぅうぅん……、んんんぅううんッ!」  喘ぎ交じりに強く気張ってゆさっ、ゆさっとお尻を大きく振る。小水の交じった汁が地面にパタパタと飛び散り、いくらかは先に出したブツの上に降りかかった。 「はぁっ……ふぅ……、ふうぅうんっ……、むぅウぅうゥうン──ッ……!」  額に汗が浮かんだ頃、ぶぽんっと湿った音がして一本糞の最後尾がお尻の穴を通り抜けた。太い杭を失ってもなお閉じきらないお尻の穴から、降りてきたガスがブッフォオオォオオォオォオォッと噴き出す。  途切れた物が先に出した一本を囲む形で大きなUの字を描き、ようやく桃の排便が終わった。 「は……ふぅうぅ…………、きもちよかったぁ……」  お尻の穴と口、両方で呼吸を繰り返しながら桃は安堵の声を漏らした。  濡れて火照った下半身を、ひんやりとした秋風が撫でるのが心地好い。  しばしそのまま排泄の余韻に浸り、お尻の穴から噴き出すガスが尽きた頃、桃はようやく視線を下げてお股の下を覗き込んだ。 「うわっ……! な、何これ……!? おっきい……!」  地面に横たわった落し物の存在感に、桃は自分でたじろいだ。  最初に出した立派なバナナうんちに、それが小さく見えるほど長く太ましい一本糞。  女の子のうんち、なんて可愛いらしいものじゃない。女がひり出したデカ糞と呼ぶに相応しい存在感だった。 (わ、わたし、こんなおっきいのしちゃったんだ……。これってもしかして、普通の女の子のうんちより、すっごくおっきいんじゃ……?)  もともと快便な体質の桃ではあるが、家のトイレが洋式なので、出したうんちをわざわざチェックする習慣はない。今回の野糞もごく自然に便意に従ってブツを放り出しただけで、いつもよりドッサリ出たというような感覚はなかった。 (わたし……普通の人よりうんちがおっきい体質なのかも……)  こんなことでもなければ決して気づかなかった自らの体の秘密に、ひとしきりどぎまぎした後、桃はハッと気づいてポケットを漁った。 「そうだ、ティッシュ……! お尻拭かないとパンツはけない……けど……」  桃が持っている紙といったら焼き芋を買ったときに包まれていた油紙くらいだ。緊急事態とはいえ、これでお尻を拭くのはちょっと勇気が要る。  見るからに固くてゴワゴワした茶色の紙を見つめながら、「どうしよう」と逡巡していたそのときだった。 「あの、紙……、持ってないの?」  口から心臓が飛び出るかと思った。  恐る恐る背後を振り返ると、そこには桃と同い年くらいの少女が所在なげに立ち尽くしていた。 「……えっ……、な……、……ど、どうして…………」  あまりのことに呆然として、お尻を隠そうという気にもならず少女を見上げる。  そのときになって初めて桃は自分のお尻が低木の端からはみ出していることに気づいた。まさに頭隠して尻隠さずのことわざ通り。さっきまでうんちをモリモリひり出していた発射口が、全く隠れていないのだ。 「ま……まさか……見てたの……? わたしのうん……ち……」  それどころか、うんちをしながら尻を振って興奮していたところまで────。  頬を赤くして申し訳なさそうにうなずく少女を見て、桃は「いやぁっ」と悲鳴を上げた。 「わ、忘れて! 今すぐ忘れて! わたしが公園でうんちしてたこと誰にも言わないで! うんちで気持ちよくなっちゃったこと、内緒にしててぇ!」  頭を振って取り乱し、今さらながらお尻の前に手をかざしてさっきまで恥ずかしいことをしていたうんちの穴を隠そうとする桃。 「あ、あの、だ、大丈夫! 誰にも言わないから……。それより、よかったらこれ使って……」  少女は慌てたように手を振って、テキストの入った布製のバッグからポケットティッシュを取り出し桃に渡した。 「変なとこ見ちゃってごめんなさい……。でも、本当に誰にも言わないからね!」  それだけ言うと少女は踵を返し、走って公園を去った。  再び静かになった公園でしばし呆然とした後、我にかえって桃は「あぁあぁ……」と手のひらで顔を覆って項垂れた。 「最悪……うんち見られた……。お外でお尻丸出しにしてうんちぶりぶりしてるとこ見られちゃった……」  年頃の少女にとってはまさに悪夢だ。  しかも、人に見られているとも知らず、かなり恥ずかしいセリフまで口に出してしまった気がする。彼女の中で桃という少女は、ただお外でうんちがしたくなってしまった可哀想な女の子ではなく、人目がないのをいいことにお尻丸出しで野糞を楽しむ変態少女という認識になっているに違いない。 「うぅ……。わたしだって、別にえっちな気分になろうと思ってうんちしたわけじゃないのに……」  弁解したいことは山ほどあるが、きっと二度と会うことのないであろう相手に何を言ったって仕方ない。 「ああもう……今日は本当ついてない……」  でも、と手渡されたポケットティッシュに視線を落とし、大きく息を吐き出す。 「……見られたのが優しい子でよかった……、……かな……?」  彼女だって好きで人がうんちをしている姿を見たわけではないだろうし、何よりティッシュを貰えたのはありがたい。それも、水に流せるタイプのティッシュ。これならマロンのうんちと一緒にトイレに流してしまえる。  桃は早速汚れたお尻の穴をさっと拭き取り、すぐにパンツを上げてお尻を隠した。まだ皺と皺の間に茶色のカスが残っていたが、それよりもまず、出してしまったものを片付けなければいけない。 「ワンちゃんのうんちを片付けないのもマナー違反なんだから、飼い主のうんちなんて絶対残していっちゃダメだよね……」  呟きながら、桃はティッシュ越しに出したうんちを掴み上げて、マロンのうんちを入れてたのと同じエチケット袋に詰め込んだ。幸い身が詰まった一本糞だったので、さほど形を崩すことなく袋の中に収めることができた。ただし、その重量感はなかなかのものだ。半透明のビニールに遮られてブツそのものはハッキリと見えないが、膨らみから中身がパンパンに詰まっているのがわかる。 「うっ……重……。マロンのなら何とも思わないけど、自分の出したうんちを持って帰るのは……ちょっと……」  ちょっとどころか、かなり恥ずかしい。  赤らむ頬を夕日の赤さで誤魔化しながら、桃はマロンと共に家路に着いた。まだわずかにじんじんと疼くお尻の穴をこっそりヒクヒクさせながら、夕暮れの住宅地を足早に通り抜ける。家に向かう通りの角で鉢合わせした隣の奥さんに、「マロンちゃん、今日はずいぶんたくさんうんちしたのねぇ」と言われたときは、恥ずかしくてもう消えてしまいそうだった。  ついてない日というのは、とことんついてないものだ。家に辿り着いた後も、桃の災難は終わらなかった。持ち帰ったうんちをトイレに流そうとしたところを妹に見つかって「マロン、そんなにでっかいうんちしたの!?」と大騒ぎされるし、お尻の拭き取りが甘かったせいでパンツを汚し、洗濯したママからは「うんちしたらちゃんとお尻を拭きなさい」と幼稚園児にするみたいな注意を受けるし、もう散々だ。  極めつけには半年後、高校受験のために通い始めた学習塾で、桃は例の少女と再会することになる。  もっとも、それがきっかけで彼女とは、お互いに一生の親友と呼べるような仲になったのだから、決して悪いことばかりではないが────。  うんちをする気持ちよさに目覚めてしまった桃の災難は、まだまだ続きそうだ。

Comments

ありがとうございます!普段はお姉さんキャラを書くことが多いですが、女というより女の子という歳の子が大量に出しちゃうのもいいですよね。 排泄前の放屁シーンは私自身も大好きなネタの1つなので注目して頂けて嬉しいです。

さつま

近所の人に犬が大量に排泄してるって言われて恥ずかしがってるのめっちゃ好きですwお姉さんキャラが大量脱糞するのももちろん好きですが、やはりまだ未発達の少女が大人顔負けの排泄をするっていうのは興奮するものがありますね...排泄の前の放屁表現もリアルで凄く好きです!

ryo

まさにそういうシーンを入れようかとも思っていました。もはやお約束ですね。長くなるので削りましたが…。 おっしゃる通りロリスカは大人の女性のときとはまた違ったギャップに魅力があると思います。うぶな女の子が純粋に排泄の心地好さに浸るシーンであったり、小さくて可愛いお尻から汚いものが…というような描写はロリスカならではでしょうか。 書いてる排泄シーンにほぼ100%エロ要素が入るのは完全に私の趣味ですね笑 気に入って頂けているのであれば嬉しいです。

さつま

このあと出会った少女が排泄シーンを思い出して…という感じの展開もありそうですね。 私は所謂ロリスカの小説でスカに目覚めたので今回のやつは割りと好きだったりしますね。ロリスカは女の子の可愛らしさと排泄とのギャップが良いと思います。 20代~30代くらいの女性がメインのスカ小説になると、大人の女性の色気と排泄が合わさってよりエロさが増すといった印象がありますね。さつまさんの小説はこのタイプが多く、抜き小説としてお世話になってます。

れいん


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