「――まったく、キミは困った奴だな……♡」
ヴァルキューレ警察学校の取調室の中。鍵のかけられた密室の中にはふたりの人影。
一人は、公安局局長の尾刃カンナ。泣く子も黙る“狂犬”の異名を持つ、謹厳実直で優秀な生徒だ。
普通、カンナと共に取調室に入るとなれば、キヴォトスに生きるどんな生徒でも泣いて許しを乞う。あまりの恐怖で卒倒する人間もいるだろう。
だが、いまカンナと共にいる人間はまったく別の様子だった。恐怖や緊張を感じさせないどころか、カンナの隣に椅子を移動させ、寄り添うように身体を重ねている。
「ここは取調室だぞ、まったく……♡ 私たちの大切な仕事場で、こんなコトをしたいだなんて……♡」
そして、カンナ自身の様子も普段とは異なる。まるで子供をあやすような、いつもの彼女からすれば信じられないような優しい声。三白眼気味の眼を優しく垂らして、隣に座る人間――カンナの愛しい恋人を見つめている。
彼がカンナの恋人であることは、ヴァルキューレの中では秘密になっている。あくまで彼はカンナの幼なじみであり、仲のよい友人である。実直なヴァルキューレ生徒たちはそのことを疑うわけがなかったし、カンナ自身がまさか取調室に恋人を連れ込み、情事に耽っているとは想像も出来ないだろう。
「はぁ……♡ ほら、口……♡ ん、ちゅ……♡」
普通は机を挟んで向かい合うように並んでいる取調室の簡素な椅子。それを隣同士に並べて、カンナは愛しい恋人を抱きしめている。
自分からカンナとの逢瀬を求めたくせに、いざ取調室に入ると緊張してしまう彼。そんな彼を労るように、カンナは唇を重ねた。
カンナと彼の関係は、幼なじみというよりも姉弟に近かったかもしれない。彼は男性にしては比較的小柄であり、カンナよりも背格好は低い。腕っ節が強いわけでもなく、日々ヴァルキューレの訓練に励むカンナよりも弱いことは明白だろう。
そんな彼のことを、カンナは軽蔑するわけでもなく、ひたすらに愛していた。
幼なじみ故の親愛かと思えばそうでもない。運命レベルで一目惚れと言ってもよかったかもしれない。自然な成り行きのごとく二人は付き合うことになり、今もこうして彼の無理な要望に応えている。
「まったく……♡ いくらチンポ我慢出来ないからと言って、ヴァルキューレまでやってきてねだるなど……♡ 人気の無い場所を探すのも大変なんだぞ……♡」
カンナの口調は厳しいが、声色にまったく覇気はない。愛する恋人の頭を撫でながら、口に頬にと何度もキスをする。
「まあ、私も忙しいからな……♡ 決してキミとこういうコトをするのが嫌なわけではないが……早めに済まそうな♡」
さすさす……さすさす……♡
カンナの手が彼の股間へ伸びる。ズボンの上から下腹部を優しく撫で回していくと、彼の身体が徐々に緊張してきた。
「ふっ……♡ 撫でられただけで気持ちよくなってきたのか?♡ いつも通り、敏感だな♡」
感じ始めている彼の姿をカンナは愛おしそうに見つめる。女性に股間を撫で擦られ、身体を硬直させる。その姿は見ようによっては情けなく感じるかもしれない。
しかしカンナにとっては、その動きもまた彼の可愛らしい一面であった。
「ん……固くなってきたな♡ ほら、キミの好きなおっぱいもいいぞ……♡」
カンナは身体を硬直させている彼の腕を掴み、自分の乳房へと誘導する。ヴァルキューレという治安維持を目的とした組織に所属し、その長を勤めるにしてはあまりにアンバランスすぎる大きさをしたカンナの乳房。
端的に言えば、大きすぎる。治安維持どころか風紀を乱しかねないデカパイだ。
局長としての威厳を優先し、なるべく小さなブラに押し込めたコトによってギチギチになったカンナのデカパイ。彼女自身に誘導されて、彼はその乳房を両手で堪能する。ブラの部分は固いが、それでも押し込めば乳房の柔らかさを堪能できる。更に、ブラの上からあふれ出ようとしている乳肉に触れれば、極上の感触が手のひらから伝わってきた。
しかし、それほどに立派な、水着にでもなろうものなら周りの人間が漏れなく振り返るようなカンナのデカパイに対し、彼女の恋人である彼の股間はどうだろうか。
「相変わらず可愛いな、キミのは♡」
カンナは“可愛い”と表現するが、それは彼女が彼の恋人であり、彼女が彼を好いているが故の表現だ。
普通の人間から見れば、彼の股間に付いているモノは“貧相”と表現するしかない。肉棒と表現するのも躊躇うようなサイズ。ペニス、などという簡素で無機質な表現が似合う代物だ。
「ほら、カリカリもしてあげよう……♡ カリカリ……カリカリ……♡ 私の爪で引っかかれるのは好きか……♡」
かりかり……♡ かりかり……♡
カンナの問いかけに彼は頷きで答える。
股間に生まれた僅かな膨らみ。それをカンナはカリカリと刺激していると、彼は快感を我慢するようにカンナの乳房を強く揉んだ。
「まるで赤ん坊みたいだな♡ ん、ちゅ……♡」
恋人でもなければ幻滅されてしまいそうなくらい情けない彼の動作。そんな彼の動作を見ながら、彼は口づけを交わす。
「イってしまいそうか?♡ なら、キミが好きなこっちで……♡」
情事を始めてからまだ五分も経っていないというのに、どうやら彼の限界が近いようだ。まだ直接刺激されている訳でもないのに、情けないくらいの早漏ぶり。カンナも彼の早さは勝手知ったるもので、服の上から刺激するだけで暴発させることがないように次の段階へと移行してくれる。
カンナの手が彼のズボンの中へと潜り込んでいく。黒い手袋をつけたカンナの手が下腹部へ直接触れると、彼はまた身体を小さく揺らした。
「キミのチンポ、震えているな♡ そんなに私に気持ちよくされるのが好きなのか、まったく……♡ 困ったチンポだ……♡」
滑らかな手袋に包まれたカンナの指に触れられて、彼のペニスは歓喜したように反応する。しかし、反応したといえど所詮は短小ペニスだ。携帯端末の通知よりも存在感の無い微細な動き。
「ほら、ちゅこちゅこ……ちゅこちゅこ……♡ ズボンの中でシゴいてやろう♡ チンポ、私の手で気持ちよくなっていいからな♡」
カンナに言われずとも、彼はある意味自分勝手に快感を貪っている。カンナは一切快感を得ることが無く、彼が気持ちよくなるだけ。ある意味一方的な、搾取するような、カンナを手コキ風俗嬢扱いして奉仕させるだけのような行為だ。
普通の女性であれば愛想を尽かすことは間違いない。あくまでカンナが彼にベタ惚れしている前提で、この行為は成立している。
「ちゅこちゅこ……ちゅこちゅこ……♡ しっかり気持ちよくなるんだぞ♡」
まるで子供をあやすようなカンナの言葉と仕草。すがりつくように乳房を揉んでいる小柄な彼との対比は、母親と子供のようだ。
「ん……そろそろ出そうか?♡ いいぞ、このまま出してしまって……♡ んちゅ……ちゅ……♡ ん、れろ……♡ ちゅっ……ちゅぱっ……♡」
ちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅく……♡
直接手コキを始めてからすぐに彼の限界が訪れた。カンナの乳房を掴むように揉むと、それが合図だ。カンナは彼に口づけしながら、手の動きを速くする。
そうするとすぐに――
ぴゅっ……♡ ぴゅるっ……♡ ぴゅっ……♡
彼は全身を硬直させ、腰を椅子から浮かび上がらせる。小さなペニスが一生懸命に震え、睾丸から懸命に精液を吐き出す。
しかし、その射精の様子もどうだろうか。
普通、ズボンを穿いたままで射精などすれば、そのシミが一瞬でズボンの表面に広がり、無惨な有様となるだろう。
だが、彼がいくら射精をしようとも、ズボンにシミが広がることはない。
それどころか、いつ射精をしたのか、いつ射精が終わったのかもわからないような有様だ。
直接見ることは出来ないが、彼の精液はペニスの見た目に負けず劣らず貧相だった。
贔屓目に見てカウパー液、率直に表現すれば水のようだった。粘度は無く、色も薄い。カンナの手袋に浸透してしまい、ティッシュも必要ではない。人間として必要な生殖能力が備わっているか否かも疑ってしまうくらいに情けない精液だ。
「よし、これで満足だな♡」
しかしカンナは、そんな彼の射精を軽蔑することもなく、精液が万が一にでもズボンを汚さないようにしっかりと手袋に染み込ませる。
情けない射精のあと、彼のペニスはシナシナと元気を失ってしまう。身体に収納されるように姿を消し、カンナの繊細な指先でも見つけだすことが出来なくなるのだ。
二人の間に“肉体的相性”などという概念は存在しない。そんなモノを意識してしまえば、カンナと彼の恋人関係は瓦解してしまうからだ。無と関係を築くことが出来ないように、彼の情けない肉棒などと性的な相性を図ることは出来ないのだ。
あくまでカンナが彼に惚れている、という前提だけでふたりの関係は成り立っている。それ故に、彼がペニスの疼きを我慢できずにヴァルキューレに押し掛け、手コキをねだっても幻滅することなく、こうして取調室にこっそりと忍び込んで性欲処理をしてくれるのだ。
「それでは、外に誰かいないか見てくる。問題ないのを確認してから、一緒に出るぞ」
彼のズボンから手のひらを引き抜くと、カンナは立ち上がる。
射精の賢者タイムで脱力している彼だが、それでもカンナの愛情を感じたくてキスをせがんだ。
「まったく、仕方ないな……♡ んっ……ちゅ♡」
カンナはまるで赤ん坊のようにワガママな彼を咎めることもなく、彼の唇に優しくキスをしてあげるのだった。
■ ■ ■ ■ ■
ある日のヴァルキューレ。
「やあ、カンナくん。今日も御精勤だねぇ~」
「はい、職務ですので」
デスクで執務中の背中に投げかけられた不快な言葉に対して、カンナはなるべく嫌悪感を示さないように対応しようと努めた。
カンナに声をかけた主は、ヴァルキューレにおける彼女の上司にあたる人物だった。
上司と言っても、直接的なラインの上司ではない。簡単に言えば、天下り的な事情で降ってきた名誉職である。あくまで職位は上だが、実務上で役に立つことはないし、日がな一日何をしているのかもわからない。
治安維持機構の職務に耐えきれるとは思えないほど肥満した身体。キヴォトスの生徒に不快感を与えることこの上ない脂ぎった容姿。この世界において異物めいた存在だった。
そして何よりカンナを悩ませているのが――
「カンナくんは今日も忙しそうだねぇ~。肩でも揉んであげようか? おっぱいが大きいから、肩も凝るだろ~?」
――この、脂ぎった不快感溢れる上司によるセクハラだった。
肩に触れようとした手をカンナは叩くように払い去る。愛する恋人以外の男、しかもこれほどまでに人品の卑しい男に触れられることは、カンナにとって不快以外の何物でもなかった。
女所帯のヴァルキューレにおいて、この上司は好き放題に振る舞っていた。生徒たちの尻を触る程度は朝飯前。盗聴に盗撮、果ては強姦めいた性交の強要まで、邪悪な噂は枚挙に暇がない。
しかし、それが“噂”以上の問題になることはなかった。
カンナも被害に遭ったと思われる生徒に対して聞き取りを行ったことがあるものの、誰も確証の持てる情報をもたらしてくれることはなかった
それが自分に対する生徒たちの信頼の低さから生じることなのかと悩みながらも、カンナも彼女自身へ向けられる上司の毒牙を日々払いのけているのである。
上司も、狂犬たるカンナに対してセクハラを働くことのリスクは承知しているのであろう。毎回、一度接触して拒否されれば以降無理にセクハラを働くことはない。日もかなり空ける。それが普通だった。
――だが、今日は違った。
「ほほ、肩を揉まれるのは嫌か。じゃあ、この重たそうなおっぱいを支えてあげようかな~?」
あろうことか上司は、カンナによって払いのけられた方の手を、今度はカンナの乳房に向けてのばしてきたのである。
「やめろ!」
想像よりも強引に迫ってきた上司に対して声を荒げるカンナ。同じ部屋の中に他の生徒が誰もいないことも、カンナを苛立たせた理由の一つかもしれない。
普通であれば誰もが縮み上がるカンナの剣幕。しかし上司は、一切気圧されることもなく、振り向いたカンナに対して自分の携帯端末の画面を見せつけるのだった。
「……なっ!?」
その画面を見て、カンナは言葉を失ってしまった。
画面に映るのは、ヴァルキューレ内にある監視カメラの映像を端末で直撮りしたもの。そこには、つい先日取調室で情事に耽っていたカンナと恋人の姿がハッキリと映し出されていた。
「困るなぁ……。治安を守るヴァルキューレの生徒が、取調室でこんなことをしてるなんて……」
「そ、それは……」
カンナが知る由も無いが、この上司はヴァルキューレにある各部屋に隠しカメラを仕掛けているのである。それは盗撮目的でもあり、部屋に連れ込んだ生徒との“ハメ撮り”を保存するためでもある。
「詳しく話を聞きたいから、少し時間を貰えるかな……? 尾刃局長?」
ねっとりとした上司の言葉に、カンナは逆らうことが出来ない。そのまま彼に腰を抱かれるようにして、執務室を後にするのだった。
(こ、ここは……)
カンナが連れ込まれたのは、まさしくキルゾーンだった。
ヴァルキューレに複数ある仮眠室のひとつ。その中でも上司のデスクから一番近いこの仮眠室は、彼が連れ込んだ生徒とのヤリ部屋と化しており、誰も近づくことがなかった。
簡素なベッドと机があるだけの部屋。しかし、明らかに異様なニオイが漂い、少し前までこの部屋で情事が行われていたことを伺わせた。
「じゃあまずは、ヴァルキューレの生徒として不審な物を持っていないかのボディーチェックだね。服を全部脱いでみせてくれるかなぁ?」
「くっ……。キサマ……このゲスが……」
「くくく……。神聖な取調室でスケベなことをしている生徒と、どっちがゲスなのかなぁ」
「くッ……」
悔しそうに声を詰まらせるカンナ。今すぐにでも目の前の下郎を蹴り飛ばしたい思いに駆られているが、そうもいかない。取調室での事実が露見すれば、間違いなく恋人に迷惑がかかる。
そう思えば、このゲスの言うことに従うほか無かった。
カンナは仕方なく服に手をかける。各種装備にジャケット、シャツ、スカート。好きでもない男の前で服を脱ぐことに抵抗感が無いわけではないが、それでも上司に対して弱みを見せたくない一心で、気丈に、彼を睨みつけながら服を脱いでいく。
「お~、狂犬は流石だねぇ。こわいこわい。でも、ぼくはそういう目つきで脱いでくれるのも好きだよ」
カンナの眼光を受け止めながらも上司は余裕の様子。それどころか、悔しそうに服を脱ぐカンナの様子を見つめながら、嬉しそうに股間を膨らませている。
「――脱ぎました。これでご満足ですか?」
上司の目の前で下着姿になるカンナ。彼女らしい黒い下着が映える。長い脚と、すっきりと締まった腹部。腰骨が浮き出るくらいの肉付きの薄さは、ある意味大きな乳房とアンバランスですらある。
ゲスな男の前で半裸を晒すことに屈辱感を隠せないカンナの表情。しかし上司は、カンナのその表情を楽しみながらも更なる命令を下すのだった。
「いやいや、カンナくん。まだ下着が残っているよ。ヴァルキューレの身体検査は、そんな甘いことで済ますのかな?」
「ッ……! キサマ、いい加減に……ッ!」
「ぼくがその気になれば、彼の素性なんて簡単に調べられるのになぁ~」
「こ、の……ッ! ゲス野郎が……!」
「いいよいいよ。その悔しそうな顔のまま裸になってほしいなぁ。キミのその、段になるくらいギチギチになってブラに押し込まれているおっぱい。その隙間に何か危険なモノを隠しているかもしれないからねぇ」
「ッ~~~……!」
自分の力では如何ともしがたい上下関係に支配される悔しさがカンナからにじみ出る。しかしどうすることも出来ず、彼女は自分の三段ブラのホックに指をかけた。
たぷんっ……♡ ゆさっ……♡ ゆさっ……♡
「おぉ……」
カンナがブラを取り去ると、流石の上司も思わず簡単の声を漏らした。
「カンナくんは、確か申告では上から87-57-85のスリーサイズだと記憶していたけど……」
「キサマがここに来てから導入された、意味のない、ただ生徒たちを性的な目で搾取するための申告項目などに、真面目に答えるはずがないだろう……」
「じゃあ、今教えてもらおうかなぁ~? そのデカ乳にデカ尻はいったい何センチあるのかな? 職務中に恋人を取調室に連れ込むような淫乱ボディのスリーサイズを知りたいなぁ」
「くッ……。う、上から……112-58-110……だ……」
「くぅ~……たまらないなぁ。Nカップくらいかい? そんなドスケベな身体で治安維持なんて出来るわけないだろうに。ぼくのチンポの慰安をした方が、余程適材適所だと思うなぁ」
「ゲスが。口も利きたくない……。これで満足か。満足したなら、データを……」
一刻も早く、自分を舐め回しながら吟味するような上司の視線から逃れたいカンナ。腕でそれとなく隠したくとも、あまりに大きすぎる乳房は隠れきらないし、尻肉は正面からでも見えてしまうようなサイズ感。
だがしかし、上司の性欲がカンナを視線で陵辱しただけで終わるはずがなかった。
「いやいや、まだ安心できないな。他に怪しいモノを隠し持っていないか……カンナくんのおまんこの中も調べさせてもらおう」
「なっ……! そ、それは……」
「いいから。もうそろそろ自分に拒否権が無いことを、賢いキミなら理解しているんだろう?」
「くっ……ぅ……」
図星を付かれて言葉もないカンナ。特徴的な鋭い歯を悔しそうに食いしばりながら、ベッドへ鎮座する上司の方へと歩みを進めた。
「ほら、それじゃあ脚を開いて。そうそう、いい子だね。おまんこも未使用みたいにぷりぷりじゃないか。彼氏くんとこういうことはしなかったのかな?」
「……」
屈辱に震えるカンナは、上司の言葉を無視することに決めた。ただ彼の辱めに耐えて、その後に告発してやると心に誓い、この場をやり過ごそうとしている。
そんなカンナの決意を知ってか知らずか。上司はニヤニヤと下卑た笑みを浮かべたまま、カンナの秘所へと手を伸ばした。
彼が言う通り、カンナの秘所はまるで生娘のように美しく整っている。大人びた雰囲気からは想像も出来ないくらいにピッタリと閉じた大陰唇だ。
カンナとて恋人と性交の経験がないわけではない。しかし、所詮は指先で摘む程度の粗チン相手。秘所の形を崩すほどのセックスが出来るわけがなかった。
ぬぢゅっ……♡
「ッ……!♡」
カンナが思わず声を漏らした。上司の指先、それはまず秘所への押し入り方からして異なった。
恋人のようにオドオドとした弱々しい動きではない。今からこの女を好き放題に犯すという決意の感じられる、強烈な挿入だ。太い指が関節の膨らみをアクセントにしつつ、いきなり二本同時に挿入される。
「おぉ。カンナくんのおまんこが吸い付いてくるよ。もしかして、手マンでもう感じてしまっているのかな?」
「そんなわけ、無いだろう……ッ♡ この、クズが……ッ!♡」
使ったこともない強い言葉で上司を罵倒するカンナ。しかし、彼の前で全裸になり、脚を広げながら股間を差し出している今の様子では威圧感も説得力も一切ないことも確かだ。
「ほうほう。カンナくんは相変わらず怖いなぁ。じゃあ、実際の感想はカンナくんのおまんこに聞いてみることにしようかな?」
怖気の走るほど気持ち悪い言葉を口にしながら、上司はカンナの膣穴の奥へ指を進めていく。
「づ……ぅう……♡」
カンナのうめき声。その端々には隠しきれない甘さが見え隠れした。
(なんで、こんな……♡ 指だけで……ッ♡)
カンナが困惑するのも無理はなかった。上司の太い指で膣穴をかき回されると、背筋が震えるように快感がさかのぼってくる。恋人との逢瀬では決して感じたことのない感覚だ。
「ん~、カンナくんの弱点はココかなぁ……」
「じゃ、弱点など、あるわけ……んひッ!?♡」
口答えをするよりも早く、上司の指がカンナの一番弱い部分――Gスポットをすり潰すように圧迫した。あまりの快感に、素っ頓狂な声を上げながら上体を反らすカンナ。脚の力が抜けてその場でへたり込みそうなのを何とか堪える。
(こ、堪えろ……堪えろ……こんな、こんなゲスに……♡)
「お、ここが弱点みたいだね。――じゃあ一気に潮吹きさせちゃうね」
「な……ッ!?♡ な、何を……ん゛ぉ……ッ♡」
カンナの問いかけに応じることなく、男の指が一気に動き始める。カンナの弱い部分を重点的に叩き回りながら、それ以外の部分の刺激する熟練の指の動き。
(こ、これか……ッ♡ この、この滅茶苦茶な手管に、みんな……ッ♡)
そう、このゲスで淫らな上司が今まで手に掛けた被害者から告発を受けなかった理由はただ一つ。あまりにも常軌を逸したテクニシャンであるが故に、告発する気持ちを折っていたのだ。快楽で相手を支配し、心までも掌握する。まさに化け物と言っていい行いだった。
「ほら、カンナくん、我慢しないでいいよ」
「が、ガマンなど……ッ!♡ く、クソ……ッ♡ こんな、こんな男に……ッ♡ んぃ゛ッ♡ い、イく……ッ♡ イくッ♡ イくイくイク、い゛……ッ♡♡♡」
ぶしゃああああああああ……♡♡♡
上司の指が思い切り引き抜かれると共に、カンナの腰が激しく痙攣する。本人も意図しないような動きで腰がガクガクと震え、股間からは透明の液体が迸っていった。
「づ……ッ♡ う、うぅぅx……ッ♡」
ついに脱力してその場でへたりこんでしまうカンナ。そんなカンナを見ながら、上司は自分の指をしゃぶってカンナの“味”を確かめている。
「こ、このっ……ゲス、が……ッ!♡」
「ん~、カンナくんは強情だなぁ。だいたいみんな、こうしてあげたら喜ぶんだけど……」
「ふざ、けるな……♡ こんなことをされて、嬉しいわけがない……♡ キサマ、絶対に地獄を見せてやる……♡」
絶頂の余韻が抜けないままの声で上司を凄むカンナ。言葉の通り、今のカンナの内心にあるのは上司への憎悪だけだ。親愛なる恋人への想いを支えにして気力を奮い立たせている。しかし、そんな彼女の内心とは裏腹に下腹部は疼き、乳首は勃起し、恋人との夜には決して見せることのなかった交尾の体勢を整えている。
「なるほど、カンナくんは身体は素直なのに、性格はかなり頑固と見たよ。じゃあ、性格をもっと素直にさせてあげよう……」
だが、カンナの怒気を前にしてもひるむことのない上司。彼はそのまま脱力したカンナの腕を掴むと強引に立ち上がらせ、そのままベッドへと放り投げるように押し倒す。
(くっ……なんて、力……♡)
これもまたカンナが恋人との逢瀬では感じたことのない感覚だった。いくら膂力に優れたキヴォトスの生徒とは言え、体重は見かけと変わりない。しかも、初めて他人の手で迎えた絶頂の後となれば抵抗できないのは尚更だった。
「ほらカンナくん、これで今からカンナくんを素直にしてあげるからね~」
「ッ……!?♡ な、な……ッ♡」
ベッドへ仰向けに寝かされたカンナ。その目の前に異形が突きつけられる。
(な、なんだコレは……ッ♡)
カンナに対して突きつけられたのは、極太極長の肉棒だった。上司の股間から伸びる黒ずんだソレは、カンナが今までの人生で一度も見たことがない存在感を放っていた。
「カンナくん、勃起したチンポを見るのは初めてかな? キミの恋人はずいぶん情けないチンポのようだったしね……本物はこういう見た目なんだよ」
「ふ、ふざけるな……ッ!♡ こ、こんなモノ……♡」
こんなモノと言おうとして、カンナは口ごもってしまう。あまりに立派な肉棒の姿に、目を奪われてしまうのだ。
理性はそのグロテスクさを軽蔑している。今まで何人もの生徒を食い物としてきたそれに、憎悪すら抱いている。
しかし、身体は――
きゅんっ……♡ きゅんっ……♡
(か、下半身が……うずく……♡)
カンナの意志とは関係ない場所で身体が反応している。どんな雌でも簡単に躾られる肉棒。それが、手マンだけであっさりと潮吹き陥落してしまうカンナに突きつけられているのだ。
カンナの身体は既に上司へ敗北している。それどころか、屈服したがっている。
「くっ……このッ♡ 寄せるな、そんなもの……ッ!♡」
カンナの身体の本音を知っているが如く、上司は彼女の顔に肉棒を近づける。長さも太さもカンナが見たことのない姿。赤黒く腫れた亀頭がまるで顔のようだ。
そんな肉棒から、カンナは目を逸らすことが出来ない。
「んっ……んぅ……ッ♡ っく、んぅぅぅ……ッ♡」
目を逸らせず、逃げることも出来ず、接近してくる肉棒を前にして口をつぐむコトしかできないカンナ。結果的に――
ぬちゅっ♡
――カンナの唇が亀頭に触れ、まるで彼女が上司に誓いのチンキスをしてしまったような形になった。
「さて、カンナくんにチンキスもしてもらったし、このおまんこを味わおうかな」
「や、やめろ……ッ♡ そんなモノ、入れるなッ♡ やめろ、離せ……ッ♡」
カンナの細い腰をがっしりと掴む上司。逃げようにも身体が思うように動いてくれず、ただ言葉で意味のない拒否を繰り返すしかないカンナ。
そして――
「やめろッ♡ た、頼むッ♡ やめてくれっ♡ お、お願い、やめて……っ♡」
ずぶっ……ずぶぶぶぶ……っ♡♡♡
「んひ、ぃ……ッ♡♡♡」
肉棒を挿入された瞬間、カンナは仰け反りながら絶頂を迎えてしまった。
ぶしっ♡ ぶしっ♡ ぶしっ♡
「カンナくんは敏感だなぁっ。普段彼氏くんとセックスしているときは、余程欲求不満だったのかな?」
「そ、そんな、こと……っ♡ ん、ぉ゛っ♡♡♡」
カンナの口答えを遮るように動き始める上司の腰。カンナのむっちりと実った尻肉へ叩きつけるようにしながら腰を振り、彼女の膣穴を掘削していく。
「ん゛っ♡ っく、ぅ゛♡ やめ゛っ♡ ふざ、けるなっ♡ こんな、んぃぃっ♡ こんな、ゲス、にッ♡」
ぱんっ♡ ぱんっ♡ ぱんっ♡ ぱんっ♡
「口では抵抗していても、おまんこはもうチンポにしゃぶりついて仕方ないよ! どうするんだい、カンナくん」
「ど、どうする、もッ♡ お、ぉぉぉ……ッ゛!?♡」
ずるるるるるぅぅ……♡ ずっっっどんッ♡♡♡
弾力のある亀頭で子宮口を執拗に小突かれていたと思えば、長い肉棒をゆっくりと引き抜かれ膣穴が裏返るような快感を感じながら一気に全身を貫かれる。
(こ、壊れるっ♡ 壊されるっ♡)
カンナは完全に上司のおもちゃにされていた。肉棒で少し刺激すれば、すぐにつま先をピンと伸ばしながら潮を噴くオナホ扱い。マゾで雑魚の本性を暴かれながら、快感を堪えるためにベッドシーツを掴むコトしかできない。
「い、イクっ♡ イくっ♡ イってるッ♡ イ゛ってるからぁ゛ッ♡」
「カンナくんは馬鹿だなッ。セックスはな、男が射精するまで終わらないんだッ」
「う、嘘ッ♡ 無理ッ♡ そんなの無理だッ♡ 壊れるッ♡ まんこ壊れるッ♡」
「ははは、壊してあげるよ。壊れても、ちゃんとぼくのセフレとして飼ってあげるからね」
「くっ……こ、のぉぉぉぉお゛、ぉぉぉぉ……ッ♡♡♡」
罵詈雑言なのか、絶頂に合わせた情けない声なのか判別も付かない。
そうしてカンナは何度絶頂しても許されることなく上司の肉棒の遊び場として膣穴を提供させられてしまい、ついには――
「ぬ、ぅ……ッ! そろそろザーメン上ってきたな……ッ! 出すぞ、カンナッ! あの情けない彼氏とは違う、特濃のザーメンだッ!」
「い、イヤッ♡ イヤだッ♡ 嫌、嫌イヤイヤイヤ……ッ♡♡♡ ッ……うぅぅぅ……ッ、ん゛っくぉぉぉお……ッ♡♡♡」
ぼびゅッッッ♡ ぶびゅびゅるッッッ♡ ぶびゅっ♡
――ついには、子宮めがけて無遠慮に精液をまき散らされてしまうのであった。
ぶびゅびゅるるるるるる♡♡♡ びゅるるるるるる♡♡♡ ぶびゅるるるるるる♡♡♡ どびゅどびゅっ♡ ぶびゅるるるる~♡♡♡
(あ、熱い……ッ♡ 子宮が焼ける♡ 内側から圧迫されて、おかしくなる……ッ♡ だめだ、イくッ♡ またイく……ッッッ♡)
びゅるるるるるる♡ ぶびゅびゅるるるる♡ びゅるるるるる♡ びゅっ♡ びゅっ♡ びゅっ♡ ……ぶびゅる♡
結局、一度の射精までに数え切れないくらい絶頂させられたカンナは、簡素な仮眠用ベッドの上でぐったりとすることしか出来なかった。
ずるっ……ずるるるる……♡
「っく、っふぅぅぅ……ッ♡ な、長い、ぃ……♡」
カンナの膣穴から抜き去られる上司の肉棒。長く、カリ首が出っ張っていて、それだけでカンナは敏感な膣穴を絶頂まで導かれてしまう。
中出しされた精液は、肉棒が抜き去られてもこぼれてこない。濃度が濃すぎて、まるでスライムのようにカンナの中にこびりついているのだ。
「ふぅ、出した出した……。じゃあ、カンナくんのおっぱいで綺麗にしようかな……」
「や、やめろぉ……♡」
カンナの制止も意味はない。上司はカンナのデカパイで肉棒を挟み、精液と愛液をぬぐい去っていく。
すると――
「――ば、ばかな……♡ なんで、そんなまた……♡」
「おやおや、カンナくんは知らないのかな? チンポはね、これくらい早くまた勃起するんだよ」
カンナのデカパイに挟まれた肉棒は、すぐにその固さを取り戻していく。粗チンの恋人とのセックスでは決してあり得なかった光景だ。
「そ、そんな……♡」
「今日は一日中種付けしあげるから、ちゃんとぼくの赤ちゃん孕むんだよ、カンナくん」
「こ、の……クズ、が……ッ♡」
強い語気にも迫力はない。カンナがこのまま完膚無きまでにハメ潰されることなど、火を見るよりも明らかだったのだから。
■ ■ ■ ■ ■
数日後。
上司は、生徒への強制わいせつの罪で処分されていた。
告発者はもちろんカンナである。
世間はカンナがヴァルキューレ内での被害を見るに見かね、自らを囮にして捜査したのだと称えている。生徒たちも、あの超絶テクニックを味わえないことを残念に思いつつも、内心安堵しているのだった。
「――大丈夫だ、私は。私が愛しているのは、キミだけだからな」
そうしてカンナは恋人を慰めていた。カンナが汚されたことに憤慨しつつも、情けない自分が見捨てられてないか、恋人は心配していたのだ。
「心配するな。じゃあ、私は戻るから」
そんな彼を優しく慰めて、カンナは職務に戻る。
そうして彼と別れた後――
(――あのクズの被害に遭った生徒たちは、ほとんどがあの凶悪な精液で妊娠させられていた聞く……。もしかして、私も……)
カンナは不安そうに自分の下腹部を撫でる。
(いや、そんなことは……ない……)
イヤな予感を振り払うように、カンナは執務へと戻っていった。
カンナの恋人は、部屋でパソコンの画面を見ていた。
映し出されているのは、仮眠室で上司に犯されるカンナの様子。上司が仕掛けた隠し撮りカメラからの映像だ。
――彼と上司は、ネットでつながっていた。しかし上司は、彼がカンナの恋人だとは知らない。
彼らはあくまで“撮影したハメ撮りの供給者と受給者”という関係性だったのだ。
彼は、自らが愛するカンナが上司に犯され、中出しされ、マゾ雌としての本能を開花させられていく様子を見ながら、必死に粗末なペニスをシゴいている。
そう、全ては彼が企図したことだった。
ヴァルキューレにいるセクハラ上司から動画を受け取っていた彼は、わざと見つかりやすい取調室でカンナとの情事に臨んだ。
そして、それをダシにして犯されるカンナの様子をも、上司から入手していたのだ。
カンナのことは愛している。だが、彼女に自分が釣り合っていないという劣等感はいつしか歪み、彼女が別の男に抱かれて喘いでいる様子をみたいという欲求へとつながった。
しかし、寝取られてほしいと言い出す勇気もなかっった彼は、ついに一計を案じたのだった。
画面の中で上司が達するよりもずっと早く彼は射精する。いつものように薄く情けない精液が、ティッシュへわずかに吐き出されていた。
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リクエスト頂いて執筆した作品です。
ちょうどカンナさんの水着が来た辺りでして、乳のデカさと腰の細さに狂っていたので楽しく書いていました。
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