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tarupo789
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赤い稲妻

パパッ!


「んっ!...くそっ」


ラウンド序盤から流れの変化を嫌でも思い知らされました。

あ◯すちゃんは手数を増やし、積極的にジャブを繰り出してきます。


私の瞬きよりも速いそのジャブは一発一発の威力は大したことは無いものの、確実に私を蝕みます。私の一挙一動、その隙を刺すようにパンチが刺さりました。防戦を強いられます。


ドッ!


「ツッ!」


踏み込んだ瞬間、左ジャブが私の顔の中心をとらえ、思わずよろめきます。


ツンとした感触とともに、汗とは違う生暖かい液体が鼻からあふれてきました。拭うと、汗と混じりあった鼻◯がグローブにべっとりと付きました。この地下のリングに立って以来、初めて見ました。対戦相手の返り血とは違うその感触に不思議な気持ちを抱いたことを覚えています。


「あは、ついに鼻◯が出ちゃったね。お顔もいい具合に腫れてきたみたいだし。どう?こんなに殴られたことってないんじゃない?どんな感じがする??」


ジャブを受けるがままの私の顔はますます熱を帯び、大きく腫れ、鈍い痛みを私にもたらしていました。頭はますますぼんやりとし、試合に集中できません。


弄ばれている今の状況に悔しさをかんじつつも、相手を蹂躙するだけだった今までの試合とは違う気持ちが生まれていることに気づき始めていました。

まるで体の中に熱い塊が生まれて、それが大きくなっていくような、そんな感覚が膨らんでくるのです。

その期待ともいえる初めての気持ちに戸惑いつつも、それを振り払いました。私は負けられない。


「このっ!」


スタミナの切れた体を奮い起こし、果敢にラッシュを叩きこむ。あ◯すちゃんは驚いたのか若干反応が遅れました。

「喰らえ!」


ドっ!

「うっ...!」


狙いのおぼつかない私のパンチが、偶然という形であ〇すちゃんを捉えた。ヒットの手ごたえが手に伝わります。

「やった...!!」


「... .... ...いったいなぁ」

その言葉が聞こえるか聞こえないかのうちにあ〇すちゃんの姿が霞む。


「あ」


視界の隅に赤い稲妻が走りました。

ドパンッ!!



「うごっっ... おっっ」



「往生際の悪い豚さんにはきついお仕置き。本当はジャブで嬲り◯しにするつもりだったけれど。もう終わりかな?」



赤い稲妻 赤い稲妻

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