皆さま、Dazを楽しんでいらっしゃいますか? ――とはいえ何だかんだとリアル系3Dには逆風っぽい世知辛い時勢でありますれば、元々アニメ・トゥーン系の強いお国柄もあって当方のような木っ端が布教に励んだところで……という考えもほんのりよぎったりはしますが、ともあれ、今回のテーマは前回のお話を少し進めた応用編であります。
◆テンプレは話が早い
前回、テクスチャを適切に弄ればかなりの無茶が利くというお話をしました。その中で、大抵のプロップ(特に柄物の衣服)には「UVマップ」というポリゴンの開きを配置した情報があって、テクスチャの色柄はそのUVマップに従って配置されていることに触れております。(下はUVマップの一例)
そして前回は実際に使われているテクスチャを回収して改変を加える手順をご紹介しましたが、実際のところ、テクスチャには塗り足しがあったり、配置が細かかったり、模様のないところに柄を入れたいなどの場合に、もっと明確な「基準」……つまりUVマップ情報そのものをガイドにして作業したくなることがあります。
これを見越して、プロップによっては「テンプレート」を同梱、またはオプションでダウンロード可能にしてくれていることがあります。例えばこちらは当方の配布しているボクシングリングの、コーナーパッドのテンプレートです。
テンプレートはテクスチャの実寸にUVマップを書き出した画像で、線画にポリゴンが対応しているため、正確なガイドとして用いることができます。このテンプレートと実際のテクスチャを組み合わせることで、かなり細かい部分までイメージできるようになり正確を期することが可能になります。ありがたいことでありますね!
◆天は自ら助くる者をTASK
しかしながらこのテンプレート、必ずしも提供される訳ではありません。そもそも当方のように好き勝手に弄ることをひょっとしたら嫌がる作者さんもいらっしゃるのかもしれませんが……まあそれはもう仕方ないこととしますw 余談ですが当方は自分でもかように弄り倒しておりますので、拙作のプロップが如何様な弄られかたをしようが全く気にしませんのでご安心ください!
ともあれ、ではテンプレートがない場合にどうやってテンプレートを取得するか? 結論から申し上げますと少なくとも現時点の当方の知識においてDaz単体で完結する手法は見出せておりません。もしご存知の方がいらっしゃったら教えてください。なのでここは1つ、Daz以外のソフトウェアを利用して解決しましょう。皆大好きBlenderの出番であります。
◆余談: Blenderとは?
むしろDazよりもよっぽど知名度があるであろう、Blender Foundationの開発・提供する統合型3Dソフトウェアです。これ1本でモデリング、ライティング、レンダリング、スカルプト、アニメーションその他大体3Dに関わる全ての作業ができる上に、無料という、冗談か狂気かこの世のバグみたいな存在であります。あまりに高機能が過ぎて当方全く使いこなせている気がしませんが、入口に立って遊んでいるだけでも相当に3D系のQOL(クオリティオブライフ)が向上しますのでオススメです!
こちら(公式サイト)からダウンロードできますので、ぜひ。関連書籍とかも山ほど出てるので、割とすぐ簡単なモデリングならできるようになると思います。
◆DazとBlenderの連携 / UVテンプレートの書き出し
ということでようやく本題、DazとBlenderの連携です。DazにはBridgeという各種の3D系外部ソフトウェアと連携する機能がありますが……ぶっちゃけよくわから……もといそこまで高度なことをする訳ではないので、今回はobj形式ファイルのインポート/エクスポートを使います。例として、フィギュア(G8F)のUVテンプレートを取得してみましょう。まずは、UVテンプレートを取得したいプロップを単体で呼び出します。
次に「File」→「Export」を選択します。
保存場所とファイル名は適当で構いませんが、「ファイルの種類」を「Wavefront Object (*.obj)」にしてください。
OBJ Export Optionsウィンドウが開きます。「To:」の選択肢にBlenderがありますがサクっと無視し、CustomのままでScaleを「1%」にします。「Write UV Coordinates」と「Collapse UV Tiles」にチェックを入れ、後はそのままで「Accept」をクリックして保存します。
次にBlenderに移動して、「ファイル」→「インポート」→「Wavefront (.obj)」を選択し、先程エクスポートしたobjファイルをインポートします。
成功すれば先程のデータがいい感じにインポートされるはずです。なお、DazのGenesis8 Femaleフィギュアの身長はデフォルトで約180cmです。
後はUV編集ビューに切り替えてUVテンプレートを取得したいサーフェスを選び、選択状態にすれば左側のウィンドウにUV情報が表示されます。
この状態で、「UV」→「UV配置をエクスポート」を選択します。
適当な場所に保存します。元のテクスチャのサイズに設定して出力することをお忘れなく。
これでUVテンプレート画像が取得できました。細かい部分まで合わせたい放題!
これでDazに存在するおよそありとあらゆるプロップについて、UVテンプレートが取得できるようになりました! UV展開がそもそもされていなかったり、中途半端だったりするプロップ以外については、これで色々なことが可能になります。UVに問題がある場合は……素直に諦めた方がいいかもしれません(何
次回は後編と題しまして今回の更に応用、3Dモデル上で位置を決めてテクスチャに目安のラインを描き入れる方法についてお話したいと思います。それではまた次回お会いしましょうー!
縄文 弥生/CrayWorks
2024-08-05 06:36:46 +0000 UTCcgemannerheim
2024-08-05 01:12:44 +0000 UTC