「ねぇフェイト~。一緒に泳ごうよ~」
保養惑星ハイダのとあるリゾートビーチ…
その海岸を歩くフェイトの後ろから不満げな声を上げながら後を付いてくるのは幼馴染のソフィアだった。
「………」
「ねぇフェイト~」
「うるさいな!」
思わず声を荒げるフェイト。そしてすぐにそれがまずかったことに気づく。
「なによッ!あ、フェイト水着になるのが嫌なんでしょ!?」
「お、おいソフィア…」
「だっておヘソおっきいもんね!皆から見られるのが恥ずかしんでしょおヘソ!!」
「ッ!」
思わず顔を赤らめ、周りに聞かれてないか慌てて周囲をキョロキョロするフェイト。
「おヘソ見られるだけでオドオドして…バスケの試合の時みたいにおっきなシールでも貼っとけばいいのに!!」
「ソフィアッ!!」
思わず声を荒げるフェイト。
「ッ!フェイトの馬鹿ァッ!!」
その場から走り去るソフィア。
「………、ハァ…」
その場に一人残され深いため息を吐くフェイト。
「僕だってソフィアと一緒に海で思いっきり遊んでみたいさ。けど…」
フェイトが今身に着けてるのは、リゾート地らしいノースリーブのボタンシャツに短パン。
彼はシャツの前立てに並ぶ、下から2番目くらいの位置のボタンの辺りを少し見つめた後、徐に下から3つほどボタンを外しそして両手で裾を少し拡げた。
「…」
捲り上げられたシャツの裾の合間から現れるフェイトの腹。
腹筋がうっすらと浮かび上がった無駄な肉がついてないスポーツマンらしい腹部…
誰に見せても恥ずかしくない引き締まった健康そのものな腹であった。
ただ一つの箇所を除いては…
「俺の…へそ…」
再び大きくため息を吐くフェイト。
彼をそこまで落ち込ませているのは、そのお腹の中央に鎮座する“ヘソ”であった。
なんとその直径は3、4cmくらいあり、誰が見ても明らかに異常と思えるくらいデカい“巨大べそ”だったのである。
さらにはその形状も極めて特徴的で、円の中で二つの臍肉が絡み合うように中央に向かって渦を巻いている…
すなわち『渦巻き巨大ベソ』であった。
(なんでこんな変な形してるんだよ、俺のへそ…)
小さい時はそれほど気になるほどでもなかったのだが、ある時徐々にヘソが複雑な形状と化していくことに気づいたフェイト。
それからというものフェイトは出来るだけ臍を外にさらけ出す事を控え、クラブにも所属しているバスケットボールの時でさえも、服が勢いで捲れた時に備えてわざわざ肌色の保護テープで隠している程である。
「こんなおヘソ、誰にも見られたくない…」
水着だと一発で自分が巨大な変べそであることが周囲に知られてしまう。
唯一、幼馴染のソフィアだけがこのフェイトの秘密を知っていた。
「………」
フェイトは再びボタンを閉じる。
…だが、フェイトの知らないところでこの一部始終を見ていた者がいた。
「そっかー。フェイトちゃんにあんな秘密があったなんてねぇ」
木の陰でフェイトの"秘密"を見てほくそえんでいた人物がいたことを当の本人が知ることは無かった…
「…ソフィアに謝りに行かないとな」
彼女が走り去った跡を追ってビーチを歩き出そうとするフェイト。
その時であった。
「フェ~イトちゃんッ♪」
「ッ!?」
突然何者かに背後から飛びつかれ驚愕するフェイト。
「フェイトちゃん!アタシだよアタシ!!」
「ス、スフレ!?」
フェイトに飛びついてきたのは、たまたまハイダで出会ったサーカス団のマスコットガール、スフレであった。
ほんの今日知り合ったばかりの少女は、フェイトの背後から腰回りに両腕を巻き付けるように抱きついていた。
「な、なんだよスフレ!?いきなり!?」
「う~ん、フェイトちゃんが何だか落ち込んでるみたいだったから慰めてあげようと思ってぇ~!」
「はあ!?と、とにかく離れてくれッ!!」
スフレの両腕を掴み引き剥がそうとするフェイト。
だが、彼女はそれより早く"動いていた"。
「ん~この辺りかなぁ~?」
フェイトのシャツのボタンの合間に素早く両手の人差し指を潜り込ませるスフレ。
「ハァうッ!!!!」
その瞬間、フェイトの体がビクンと震える。
「お!ビンゴ~!このボタンの辺りだと思ってたんだ~フェイトちゃんのお・ヘ・ソ!」
「や、やめろぉ…ッ!」
シャツの裾の合間から侵入しフェイトの臍へと到達していたスフレの指。
その指先がフェイトの臍内部で渦巻きに沿って円を描くようにグルグルと動く。
「はあうぅぅッッッッッ!!!!!!」
まるで嬌声のような呻き声を上げながら悶えるフェイト。
「やっぱりココで感じちゃうんだね~、フェイトちゃん?」
フェイトの複円べソは性感帯としても異常に発達している箇所であった。
フェイトがヘソを隠す理由は単純に変な形だからというわけではなく、己の最大の性感帯を人に見せる事に羞恥心を感じていたからであった。
そんな性器にも等しい感度のヘソの溝に爪先を差し込まれ中で動かされるだけで、あられもない喘ぎ声をあげてしまうフェイト。
なんとかスフレの腕を引き剥がそうとするも、臍奥から無尽蔵に発せられる得も言えぬ快感に全く力が入らず、ヘソへの蹂躙を防ぐ事が出来なかった。
「さっきフェイトちゃんが切なそうにその変な形したおヘソ見てたらさ~何かつい弄りたい気分になっちゃってね~♪」
「はフ…ッ、ハ、ハああああああっっっっっ!!!!!!」
ほとんどスフレの言ってる事が聞こえないくらいフェイトの頭はヘソから沸き起こる快感で一杯だった。
なんとか快楽に流されまいと必死に理性を保とうとするも、その壁は今すぐにでも壊れようとしている。
「ニヒヒ、感度抜群だね~。こんなおヘソしてたら服が擦れるだけでも大変だったんじゃないの~?」
「フゥああアアアアアアアアッッッッッッ!!!!???????や、やめろッ!!!こ、これ以上ぅ…はッ!!」
「えいッ☆」
不意にフェイトの渦巻きべそ中央に位置する穴に両手爪先を思い切り差し込んだスフレ。
その瞬間、フェイトの口から大絶叫が放たれた。
「ヘソォォォオ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"ッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」
大きく体を仰け反らせるフェイト。
「う、重…」
ヘソイキ絶頂と同時に全身から力が抜け、そのまま背後に倒れ込もうとするフェイト。
スフレが自分が押しつぶされないように咄嗟にその場から離れると、そのまま砂浜へ背後へと思い切り倒れ込んだ。
「………」
力無く砂浜に仰向けに大の字に倒れたフェイト。
スフレの執拗な臍弄りに気力も体力もほとんど消耗つくし、意識も朦朧としているようであった。
「ふぅー、こんなにおヘソ弱かったなんてね。でもとっても面白かったよ、フェイトちゃん♪あ、指にこんなにゴマついちゃってる…」
その付着物をペロッと一舐めするスフレ。
「フェイトちゃんのオヘソ、ゴマが全部取れるまで虐めてあげたいけど、今日はこの辺にしといてあげる♪… あ、そうだ!」
何かを思いつき、仰向けに倒れたフェイトの体に馬乗りになるスフレ。
そしてシャツのボタンの外し、お腹が丸見えになるようにその裾を鳩尾辺りで結ぶ。
「へぇ~改めて見ると、すっごい形してるね~フェイトちゃんのお・ヘ・ソ」
そう言いながらポケットからマジックペンを取り出す。
「せっかくだからフェイトちゃんのおヘソにサインしてあげる!」
ペンのキャップを引き抜いたスフレは、なんとフェイトの腹に直接サインを描き始めた。
「はあぅ…ッ!!」
「あんまり動かないでね」
サラサラっと手慣れた様にフェイトのお腹にペンを走らせるスフレ。
そしてしばらくもしない内にスフレの作業は終了した。
「出来た~!」
見るとそこには巨大円ベソを中心にスフレを模したマークとサインが大きく描かれ、その臍皺の中にまで線が入り込んでしまっていた。
「これはフェイトちゃんが私のおヘソ奴隷と化した証~消さないでね?」
自分の書いたサインに満足したスフレはすくっと立ち上がった。
「それじゃあねフェイトちゃん♪あ、こっちのボタンは閉じとくね。アタシ胸元のボタンは閉じてた方が好きなんだ~♪」
フェイトが胸元を開ける様に開いていたシャツのボタンを首元までしかと閉じるスフレ。
そしてその場から立ち去って行った。
あとにはただ一人、腹を丸出しにしたまま砂浜に横たわるフェイトだけが残された…
「…ねぇ」
「…」
「ねぇ、君大丈夫?」
「ぅ…?、ッ!?」
誰かから呼びかけられる声にハッと目を覚ますフェイト。
「あ…」
見ると自分の顔を覗き込む若い女性と男性の姿が目に入る。
どうやらビーチに散歩しにきたカップルらしい。
「おい、大丈夫かよ?」
「え?、あ、僕は…」
カップルに対して返答しようとしたとき、先の状況を不意に思い出すフェイト。
そして咄嗟に自分の腹に目を向けた瞬間、フェイトは血が引く思いがした。
シャツを捲り上げられたことで白昼堂々とさらけ出された自分の腹。
さらにそこにはヘソを中心に奇妙な落書きが描かれている…
「!!!!!!」
反射的に両手ですぐに自分のヘソを抑えるフェイト。
そして咄嗟に立ち上がると、顔を真っ赤にさせながら逃げ出すように駆け出した。
「!?」
事態がよく飲み込めず唖然とするカップル。
「何だアイツ…?腹に変なマーク描いて…」
「…それよりあんな変な形したおヘソ、初めてみた…」
背後から聞こえてくるそんな声を振り切りながら、フェイトは人目につかない所を求めてただひたすら走っていた。
あんなみっともない姿を人に見られたというのもあるが、何よりも自分が最も秘密にしたい部位を堂々とさらけ出され、さらに落書きまでされた所まで見られたのである。
(く、くそっ!スフレの奴…!)
自分がこれまでずっと隠蔽していた箇所を勝手に暴かれ、散々蹂躪され、衆目に晒らされるというこれ以上ない羞恥を味わさせられたフェイトは怒り心頭であった。
(ぼ、僕にこんな目あわせて…!ただじゃおかな…)
「!?」
突然の爆音にハッとするフェイト。
一瞬ヘソの事を忘れすぐさま後ろを振り向くと、そこに信じられない光景が広がっていた。
「せ、戦艦…!?」
そこに見たのは、宙よりハイダの地に向かって降下してくる無数の戦艦の光景であった…
【続】