「お、俺を一体どうする気だッ!?」
薄暗い個室…今ガロードはそこに捕らわれの身となっていた。
いつの間にかジャケットを剥ぎ取られた状態で、手足をX字状の拘束具に捕縛され、大きく四肢を広げた格好で固定されている。
「フフ…」
そんなガロードに立つ女性…
妖美な笑みを浮かべながら彼を見つめていたのはエニルであった。
フリーデンを脱走したガロードがその先で出会った女性。
持ち出したGXの買い主となった彼女は、そのままガロードも自分の元に引き込まんと誘いをかけるも彼に激しく拒絶されてしまう。
己のプライドを激しく傷つけられた彼女は、密かにバーでの会話の際に予めガロードのドリンクに仕込んでいた睡眠剤が効いたのを見計らって侵入。
そのまま部屋で気を失っていたガロードを自身の隠れアジトへと運び込み、そして拘束台へと磔にした。
ガロードが目を覚ました時、彼は自身の身に起きた事態に激しく動揺した。
「こ、こんなことで俺がGXのありかを吐くなんて思うなよ!!」
「フフフ、いいわ。それはこれから自分で"探す"から…」
「え?」
エニルの言った意味を知る間もなく、ガロードの元に迫るエニル。
その手には小型のナイフが握られている。
「お、おい…!?」
「フフ…」
ガロードのすぐ横に寄り添うように立つと、エニルはその手にしたナイフの刃を彼の右足…ちょうど鼠径部に当たる部分へと充て、それを一気に引き降ろした。
ビリッ!
「んウッ!!!」
思わずギュッと目を瞑るガロード。
「……?」
だが右足から生じるはずの痛みが来ない。
不思議に感じたガロードはゆっくりと目を開けた。
「え、え…?」
見るとナイフで自分のズボンの右裾を剥ぎ取ろうとしているエニル。
「な、何を…してるんだ?」
彼女の行為の意図が読めず思わず問いかける。
「言ったでしょ、"GX"を探しているんだって…」
「は、はあ!?」
意味も分からず困惑するガロードを他所に、完全にその裾を剥ぎ取ってしまうエニル。
「…男の子にしては綺麗な足ね」
そう呟くと次は左足の太もも辺りにナイフを当て、同じ要領でガロードのズボンの左裾を引き裂き始める。
(な、なんだ…?なんだんだよ!?)
エニルの行為の意図がまったく読めないガロード。
そして右足と同様に左足のズボンの裾も完全に剥ぎ取られ、ガロードの両足は太ももから足首まで余すことなく素肌をさらされることとなった。
「うあぁ!?」
「ここには"無かった"ようね。じゃあ…"次"行こうかしら?」
今度はナイフをガロードの長袖シャツの肩口に当てるエニル。
「お、おい…!?」
「フフ、"GX"が見つかるまで続けるわよ」
ビリッ!!
「な、なんだよ……なんなんだよコレ…」
ズボンと同様に肩口から袖を剥ぎ取られ、ノースリーブ状になってしまったシャツ。
裾を剥ぎ取られ、ホットパンツの如く丈が短くなったズボンと合わせて、ガロードは四肢全ての素肌をさらけ出されるという極めて露出度の高い恰好へと変貌させられていた。
「…じゃあ最後はここね」
ナイフを彼の胸元に突きつけるエニル。
「うッ!?や、やめろォ!!!」
その鋭い先端を自身の胸に突き立てられる…思わず目を瞑るガロード。
ビリッ!
「!!」
しかしまたも彼女はガロードの体を傷つけることなく、今度はシャツの胸元のジップが下げられたあたりから真下にナイフを降ろしていく。
「あ、あぁ…!」
そのまま正中線をなぞるようにシャツを縦に裂きながら降りていく切っ先。
やがて真っ二つに切り裂かれるシャツ。
その隙間からガロードの瑞々しくも引き締まった腹部が現れる。
「い、一体何がしたいんだよエニルッ!?」
「…見つけたわ」
「え?」
「"GX"の隠し場所…」
ふいに裂かれたシャツの両裾を掴むエニル。
そしてそれをガロードの鳩尾辺りでタイ状に結んだ。
「フフ、これでもう"隠せない"わね」
「だ、だから何を言って…!?、ッ!!」
ふとエニルの視線がある方向を向いていることに気づくガロード。
まるで"ある一点"を射貫かんばかりに凝視している…
その視線の先は…自分の腹部の中心のようであった。
「え…?な、何、俺の腹なんか見て…」
「"そこ"に隠しているんでしょ?その"穴"に…」
「穴…?」
その時ようやくエニルが自分のどの部位を見ていたのかハッとするガロード。
「お、俺の…ヘソ…?」
「フフ、4つの臍肉でちゃんと閉じてるようだけど、"形からして"バレバレだわ」
エニルが先から言及している場所…それは自分の"臍"であることは間違いなかった。
少し大きめの丸い穴に「×」状に2つの溝が交差した形状…ガロードの臍は見事な"バッテンベソ"であった。
見ようによっては臍に「X」の文字を刻まれているにも見える。
だがガロードはエニルの言っている言葉が理解できなかった。
「ふ、ふざけるなぁッ!!こ、こんなところにGXが入ってるわけないだろォ!?」
「じゃあ、試してみるわ」
「えっ!?」
つぷ…
「うわああああッッッッッ!!??」
ふいに露になった臍の溝に差し込まれるナイフ。
否応なしに臍内部に伝わる金属特有の鋭い冷たさ。
貫かれる手前で止まっているものの、人体で最も脆弱な箇所である臍穴に鋭い刃を差し込まれるのは恐怖以外の何物でもなかった。
「フフ…さあどこかしらね?」
ゆっくりとその溝に沿わせるようにナイフの切っ先をスライドさせるエニル。
「ひぐっ!!??や、やめろぉぉッッッ!!!!」
柔な臍内部を行き来する刃先。
奥まで刺し貫かないよう動かされているものの、手元が狂っていつ腹を刺し貫かれるか…さすがのガロードも血の気が覚める思いだった。
長期間、もしくは生まれてこの方手入れをしたことがないのか、その溝の隙間にびっちりと詰まったへそゴマが剥がされるようにポロポロと落ちていく。
「こっちの溝の中には無いみたいね」
刃先をしばらく行き来させた後、今度は中心部で90度にクロスするもう一方の溝に差し込むエニル。
「ひグッ!!??」
新たに差し込まれた溝に冷たい感触が奔ったことでビクンと体を震わすガロード。
その時、ナイフの切っ先がふいに奥までめり込んでしまう。
カツッ!!
「ハァうううううウウウウウッッッッッッ!!!!!!!????????」
ナイフが臍穴を貫いたと確信したガロード。
だがその切っ先は"何か固いモノ"にぶつかり、臍穴奥への侵入を阻まれていた。
「…あったわね」
ニヤリと笑みを浮かべるエニル。
「ハア…、ハア…、…え?」
もはや臍という一点をひたすら責められ息も絶え絶えのガロード。
「これから"その中身"…引きづり出してあげるわ」
【続】