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ホゾヒカル
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暴かれた"X" その1

「お、俺を一体どうする気だッ!?」




薄暗い個室…今ガロードはそこに捕らわれの身となっていた。


両手足をX字状の拘束具に磔にされ、大きく手足を広げた格好で固定されている。


「フフ…」


そんなガロードに立つ女性…


妖美な笑みを浮かべながら彼を見つめていたのはエニルであった。


フリーデンを脱走したガロードがその先で出会った女性。


持ち出したGXの買い主となった彼女は、そのままガロードも自分の元に引き込まんと誘いをかけるも彼に激しく拒絶されてしまう。


己のプライドを激しく傷つけられた彼女は、密かにバーでの会話の際に予めガロードのドリンクに仕込んでいた睡眠剤が効いたのを見計らって侵入。


そのまま部屋で気を失っていたガロードを密かに自身の隠れアジトへと運び込み、そして拘束台へと磔にした。


ガロードが目を覚ました時、彼は自身の身に起きた事態に激しく動揺した。


「こ、こんなことで俺がGXのありかを吐くなんて思うなよ!!」


「フフフ、いいわ。それはこれから自分で"探す"から…」


「え?」


エニルの言った意味を知る間もなく、ガロードの元に迫るエニル。


その手には小型のナイフが握られている。


「お、おい…!?」


「フフ…」


ガロードのすぐ横に寄り添うように立つと、エニルはその手にしたナイフを彼の胸元に突きつけた。


「う、うぅ……やめろォ!!!」


次の瞬間ナイフで自身の胸を突き立てられる…思わず目を瞑るガロード。


ビリッ!


「!!、…え?」


エニルがとった行動は意外なものであった。


彼女はナイフの先端を、ガロードのシャツの胸元のジップが下げられたあたりから真下にナイフを降ろしていく。


「え…えっ?」


エニルが何をしてるのか分からないといった風に戸惑うガロード。


そのまま正中線をなぞるようにシャツを裂きながら降りていく切っ先。


そしてやがてシャツは真っ二つに切り裂かれた。


裂かれたシャツの隙間から覗くガロードの瑞々しくも引き締まった腹部。


「お、おい…一体どういうつもり…」


「…見つけたわ」


「え?」


「"GX"の隠し場所…」


ふいに裂かれたシャツの両裾を掴むエニル。


そしてそれをガロードの鳩尾辺りでタイ状に結んだ。


「フフ、これでもう"隠せない"わね」


「だ、だから何を言って…!?、ッ!!」


ふとエニルの視線がある方向を向いていることに気づくガロード。


まるで"ある一点"を射貫かんばかりに凝視している。


その視線の先は…自分の腹部であった。


「え…?な、何、俺の腹なんか見て…」


「"そこ"に隠しているんでしょ?その"穴"に…」


「穴…?」


その時ようやくエニルが自分のどの部位を見ていたのかハッとするガロード。


「お、俺の…ヘソ…?」


「フフ、4つのお肉でちゃんと塞いでるようだけど、"形からして"バレバレだわ」


エニルが先から言及している場所…それは自分の"臍"であることは間違いなかった。


少し大きめの丸い穴に「×」状に2つの溝が交差した形状…ガロードの臍は見事な"バッテンベソ"であった。


見ようによっては臍に「X」の文字を刻まれているにも見える。


だがガロードはエニルの言っている言葉が理解できなかった。


「ふ、ふざけるなぁッ!!こ、こんなところにGXが入ってるわけないだろォ!?」


「じゃあ、試してみるわ」


「えっ!?」


つぷ…

「ヒィッ!!??」


ふいにガロードの臍の溝に差し込まれるナイフ。


否応なしに臍に伝わる金属特有の鋭い冷たさ。


貫かれる手前で止まっているものの、人体で最も脆弱な箇所である臍穴に鋭い切っ先を差し込まれるのは恐怖以外の何物でもなかった。


「フフ…さあどこかしらね?」


ゆっくりとその溝に沿わせるようにナイフの切っ先をスライドさせるエニル。


「ひぅっ!!??や、やめろぉぉッッッ!!!!」


臍の中を行き来する鋭い刃先。


奥まで刺し貫かないよう動かされているものの、手元が来るっていつ腹を刺し貫かれるか…さすがのガロードも血の気が覚める思いだった。


長期間、もしくは生まれてこの方手入れをしたことがないのか、その溝の隙間にびっちりと詰まったへそゴマが剥がされるようにポロポロと落ちていく。


そして溝をしばらく左右したのち、今度は中心部で90度にクロスするもう一つの溝に差し込まれる刃先。


「ひグッ!!??」


新たに差し込まれた溝に冷たい感触が奔ったことでビクンと体を震わすガロード。


その時その動きのせいで、微妙に貫かないように差し込まれていたナイフの切っ先が奥までめり込んでしまう。


カツッ!!


「ハァうううううウウウウウッッッッッッ!!!!!!!????????」


一瞬ナイフが臍穴を貫いたかと感じたガロード。


だがその切っ先は"何か固いモノ"にぶつかり侵入を止められたようであった。


「…あったわね」


ニヤリとどこか狂気じみた笑みを浮かべるエニル。


「…え?」


もはや臍という一点をひたすら責められ息も絶え絶えのガロード。


「これから…それを引きづり出してあげるわ」


【続】

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