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アドバイスを受け入れない人。

以前通っていた将棋教室の先生に、こんなことを言われたことがあります。


『ソースケさんはきちんとアドバイスを受け入れてくださいますね。そうしない生徒さんも多いんですよ』


私は神妙な顔をして、『そういう人もいるんですね……』と相づちを打っていたわけですが、内心ドキリとしてしまいました。


昔は私も『アドバイスを受け入れない人』だったからです。


将棋やイラストのような習い事に限った話ではありませんが、アドバイスをもらいに行くときはだいたい、自分よりはるかに上手い人や知識が豊富な人のところに教えを乞いにいきますよね。


普通に考えれば、その方が教えてくださった方法は、自分で考えたやり方よりよほど効率的・効果的なはずです。


ではなぜ、その『先生』がくれたアドバイスを無視してしまうのでしょう?


私の場合、2通りのパターンがありました。


一つは少しやってみて効果が感じられなかったら、すぐに止めてしまうというパターン。


将棋の話から入っておいてなんなんですが、せっかくなのでイラストで例え話をさせてくださいね。


このブログは一応、イラストを見に来てくださっている皆様と私の雑談、という体で書かせてもらっていますので……(笑)。


例えば若き日のソースケ青年が、ダテナオト先生から『こういう箇所はしっかり回り込みとS字を意識して描きましょう。すると、よく見えますよ』とアドバイスをもらったとします。


若い頃の私は人の話なんか聞くタイプではありませんでしたが、さすがに『先生』が教えてくださったことを実践してみよう、と考えるくらいの謙虚さ(笑)は持ち合わせていました。


で、2・3回くらいはたぶん、試してみるんだと思います。


そしてその試行回数最大3回で結論を出すわけですよ。


『ぜんぜんマシにならん。このやり方は俺に向いてないな』


ちなみに実際にダテナオト先生から教えていただける機会を得たときは、晩学と言って差し支えない年齢になってましたから、頂いたアドバイスに関して、さすがにこんないい加減なことはしたことはありません。


でもこれ、たった数回でも試してみた分、まだマシだったりします。


ひどいときはせっかくアドバイスをもらっても、『これは俺に合わないな』と思った瞬間、そのアドバイスに手も付けなかったのですから。


もちろんもらうアドバイスによっては、あまり自分に向いてないものもあるでしょう。


でもそんなこと、やってみないと分かりません。


なぜなら自分で練習方法ややり方の向き・不向きが分かるなら、そもそも人にアドバイスをもらう必要がないからです。


愚かにも若い頃の私はそれに気づかず、『俺はアドバイスを聞いただけで、それが自分に合っているかが分かる』と傲慢にも思い込み、先達たちがくださっていた有用なアドバイスを無下にし続けてきたわけですね。


そのしっぺ返しとして、『若い頃から色々興味を持ってはじめるものの、結局全部中途半端』という現在の状況があるのでしょう。


上でも書きましたが……この手痛い教訓を活かせるくらいの知能と、モノの分別が多少は身についてきた年齢に達した時期に、ダテナオト先生に師事でき、イラストに取り組めたことは本当に幸運でした。


媚びているように皆様に聞こえなければいいのですが……そのおかげでこうして、皆様にイラストを見て頂けているわけですからね。


今の私は、人からのアドバイスというのは、他人の頭で考えてくれたことを自分に教えてくれるという、貴重な機会だと考えています。


ですので、ダテナオト先生や上手い人のそれに限らず、得られる機会があるなら、見る専の方や描き始めた方などの色々な方のアドバイスも受け入れて(もちろん自分の頭で考えて取捨選択しながら)、自分のイラストの血肉にしたいと思っています。


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